屋根でも外壁でも経年による色褪せは避けられないものですが、その色褪せや変色の仕方によっては不具合やその前兆を示していることもあります。その中でも顕著なのがスレート(コロニアル・カラーベスト)屋根です。全体的に色褪せが起こるよりも各部で色がハッキリ違うというのはかなり危険です。
上の画像をご覧ください。それなりの年月を経た一般的なスレート(コロニアル・カラーベスト)屋根ですが、特徴的なことが一つあります。各屋根材の周辺、下端と左右の端の色がいずれも大きく異なっているということです。雨水が通り道だし、滞留する部分だから仕方ないと考えることもできますが、世の中のスレート屋根の大半はこのような変色はしていません。
どうして、このような変色をしてしまったのでしょう。一つは緩い勾配ということも考えられますが、画像をご覧になれば分かるとおり、そうではありません。こういった変色は各スレート材の下端の小口部分で毛細管現象が高いのです。下端の小口部分で毛細管現象が起こっているとすれば、それだけそこに水分も滞留するのですから、変色も発生しやすくなります。この部分の隙間があるかどうかを確かめるため、かわすきを差し込んで見ましたが、全く入りませんでした。
毛細管現象は屋根内部に雨水を引き込むので雨漏りを引き起こします。スレート屋根でこういった変な変色の仕方を見つけたら街の屋根やさんにご相談ください。無料で点検し、屋根の状況を正確にお伝えします。