お家の地震に対する強さを測るものとして耐震基準があります。1つの目安となるのが新耐震基準でこれは1981年6月以降に建築確認されたお家は全てこの基準で建てられています。
2016年4月に発生した熊本地震での旧耐震基準と新耐震基準でのお家の倒壊率のデータがあります(調査地は熊本県益城町)。
1981年5月まで建てられたお家の倒壊率 702軒中225軒 32.1%
1981年6月以降に建てられたお家の倒壊率 1042軒中80軒 7.6%
新耐震基準が地震に対してかなり強くなっていることが分かるのではないでしょうか。
そもそも旧耐震基準では震度5程度で損傷しないことが目安とされていました。震度5、私は今まで数十年間で生きてきましたが、この程度の地震は3回程度だった思います。それに対して新耐震基準では震度6強~7でも倒壊や崩壊を防げることを目安とされています。幸いにも私はこの大きさの地震に遭遇したことはありませんが、数十km離れたところではこのくらいの揺れを観測しているので他人事とは思えません。震源地が数十kmずれていたら、遭遇していた可能性もあるのです。
現在のお住まいは2000年に定められた新新耐震基準で全て建てられていますから、もっと地震には強くなっています。これから中古住宅を手に入れようと思っている方はぜひ、建築された年に注目してみてください。地盤や造りにもよりますが、熊本地震でのデータが示すように新しいお家の方が安全なのです。神社・仏閣のように古くても地震に強い建物はありますが、一般住宅とは造りは全く違います。