浅草寺の瓦落下から考える点検の重要性
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
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現在、五重塔の屋根葺き替えが行われている浅草寺。現在はアルミ合金の瓦が使われているそうで、サビやゆがみが発生したため、チタン瓦で葺き替えを決めたそうです。チタンといえば金に次ぐ耐腐食性があり、耐用年数は半永久的とも言われています。浅草寺では本堂や宝蔵門が既にチタン瓦で葺き替えられていますから、これでまたチタン瓦の建物が増えることになります。その浅草寺で今年5月20日、雷門の瓦が落下するという事故があったことをご存知でしょうか。
浅草寺本堂 チタン瓦への葺き替えで屋根の重量はこれまでの8分の1になった。
浅草寺の宝蔵門 こちらの屋根にもチタン瓦が使われている。
瓦が落下したのは浅草寺の雷門で、仲見世側の上部の瓦がなくなっていたそうです。落下していた瓦は横24cm、縦14cmで重さは約1kg、けが人が出なかったのがなによりです。現在の門は1960年に再建されたそうで、かれこれ半世紀以上の歴史を持つことになります。普通の建物でしたら、これくらいの年月を経れば瓦が落下してもおかしくないのですが、浅草寺は観光地。建物の安全性については厳しくチェックされているはずです。3年前の安全点検では問題なかったとそうですから、いかに厳しく点検を行っていてもこのようなことが起こってしまったとは残念です。
ライトアップされた五重の塔 足場とメッシュシートがかかっており、現在は見られない。観光客は残念がる人もいれば、逆に足場とメッシュシートがかかっている様子がレアだと喜ぶ人もいるとか。
雷門 落下後、点検と補修のために足場とメッシュシートがかかっていたが現在は復旧し、元通りの姿を見せている。
さて、貴方のお住まいはしっかりと定期点検してるでしょうか。自分の家だけならまだしも、点検を行わないことによってご近隣の方にご迷惑をかけてしまうことも考えられます。現在は梅雨のまっただなかですが、すぐに台風の季節がやってきます。今年は台風の発生は少ないそうですが、備えておくにこしたことはありません。気になることがございましたら、いつでも街の屋根やさんにご相談ください。
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