モニエル瓦とは?モニエル瓦の特徴とメンテナンス方法をご紹介
更新日 : 2021年08月17日
更新日 : 2021年08月17日
この記事はモニエル瓦について紹介しております。
おおよそ5分で読むことができます。
モニエル瓦とはどういった瓦なのかご存じでしょうか。あまり聞いたこともなければ、モニエル瓦がどういったものなのかご存じのない方も多いのではないでしょうか。
本日はモニエル瓦の特徴やメンテナンス方法についてご紹介をしていきたいと思います。
モニエル瓦とは
モニエル瓦は、輸入品の瓦屋根で、1970~1980年代にかけて人気を集めていた屋根材になります。
主にヨーロッパの方で広く普及している瓦で、色のバリエーションも豊かなのが特徴です。
コンクリートでできた瓦で、日本モニエルという会社が代理店となり、モニエル瓦を取り扱っておりました。
しかし、10年ほど前に日本モニエルがなくなってしまい、現在ではモニエル瓦は生産されておりません。
セメント瓦とモニエル瓦の違いについて
上記でもご説明したように、モニエル瓦はコンクリートが主成分となっている瓦です。そのため、カタログには乾式コンクリート瓦と書かれています。
セメント瓦もコンクリート瓦も主な主成分はセメントです、そのため屋根業者ではモニエル瓦、コンクリート瓦含めてセメント瓦と呼ぶ人が多いのです。
セメント瓦とコンクリート瓦は見た目が非常に似ておりますが、どのように見分けるのかご存じでしょうか、実はセメント瓦とモニエル瓦を見分けるのはとても簡単で、瓦の切り口や断面図で判断することができます。セメント瓦は小口の部分が平らになっており、モニエル瓦の方は砂利が含まれているため、小口が凹凸になっているのです。また、モニエル瓦の場合は、瓦の裏面にロゴマークが記載されているため簡単に調べることができます。
モニエル瓦の劣化症状
モニエル瓦のお家にお住まいの方は、屋根に以下の症状が見られたらメンテナンスを検討しましょう。早めのメンテナンスをすることで屋根を長持ちさせることができます。
・色あせ
モニエル瓦は塗装をしているので、経年で塗料が劣化すると色あせが起こります。屋根は一年中紫外線に当たり続けているため、塗料が劣化した状態を放置してしまうと屋根材自体を傷めてしまうので、色あせが見られたらメンテナンスを行いましょう。
・苔、藻、カビ
お住まいにとって大敵である苔や藻、カビはモニエル瓦にも発生します。塗料が劣化しているとモニエル瓦が雨を吸収してしまい、そこへ苔などが発生します。特に日光が当たりにくい方角の屋根で多く発生します。苔が根を張ってしまうと、屋根材の下に雨が入り込んでしまうので早めのメンテナンスが必要です。
・瓦のひび割れ、欠け
モニエル瓦のひび割れ、欠けの原因も塗料の劣化です。塗料が劣化すると雨を防水できずにモニエル瓦が吸収してしまいます。その後日光があたり乾燥し、また雨が降って雨を吸収というように繰り返すことでモニエル瓦が膨張、収縮をしてひび割れや欠けにつながります。ひび割れや欠けた場所から雨が侵入する恐れがあるので、隙間を埋める補修が必要です。
モニエル瓦のメンテナンス方法
瓦屋根というと、塗装によるメンテナンスが不要と思われている方も多いのではないでしょうか。しかし、塗装によるメンテナンスが不要とされている瓦は、瓦の表面が釉薬で保護されている陶器瓦のみになります。セメント瓦やモニエル瓦といった瓦は経年劣化により色があせ、水がしみこむようになってしまうため、セメント系の瓦屋根は定期邸に塗装によるメンテナンスを行うことが必須です。
また、モニエル瓦の場合は、塗装によるメンテナンスではなく、他の屋根材に葺き替える場合もあります。特に、瓦の割れや雨漏りが発生してしまっている場合には葺き替え工事を行うことがおすすめです。
・モニエル瓦の塗装
モニエル瓦は色が褪せてしまったり、カビやコケが生えてきたりします。そのため見栄えが悪くなると塗装を行う人が多いです。塗装を行う目安としては、10~15年に1度の間隔で行うことで、きれいな外観を保つことができます。
しかし、モニエル瓦は他のセメント瓦とは塗装方法が異なります。
モニエル瓦はスラリー層と呼ばれるコンクリートを保護する層が表面にあり、スラリー層は塗膜が乗りにくい特性があるのです。そのため、モニエル瓦の塗装を行う際はスラリー層をしっかりと取り除く作業を行う必要があるのです。また、スラリー層がある屋根専用の下塗り材が存在するためその下塗り材を使用し、塗装を行っていく必要があります。
これらのことを知らずに誤った知識で塗装を行ってしまうと十分な密着性が保てず塗膜がはがれてしまう事態になってしまうのです。
・モニエル瓦の葺き替え
築40年経つお住いや、台風による屋根の破損、雨漏りなどでモニエル瓦から葺き替えを考えている方も増えてきています。また、モニエル瓦は上記でもお話したように、生産が終了しているということもあり、葺き替えをするしかないといった場合もあります。
しかし、モニエル瓦から軽い屋根材に葺き替えることにより、屋根材が軽くなるため、耐震性の向上が期待できます。近年大きな地震が発生することもあります。耐震性を高めることで、お住いの崩壊などの心配もなくなります。
モニエル瓦の葺き替えには金属屋根がおすすめ!
モニエル瓦の葺き替えには、ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板の金属屋根材がおすすめです。金属屋根の1番の特徴は軽量であることから耐震性に優れています。モニエル瓦は一坪あたり約150kgの重さですが、金属屋根は一坪あたり約20kgなので屋根全体の軽量化をすることができます。また、現在の金属屋根に使われるガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板は錆に強く、耐久性も高いことも魅力の一つです。特にジンカリウム鋼板の屋根材は塗装が不要とも言われているほど高耐久です。
街の屋根やさんがおすすめする金属屋根をご紹介いたします。
・スーパーガルテクト
錆に強く断熱性が高いというのが魅力です。メーカー保証が10年〜30年、沿岸から500m以上が保証対象と塩害にも強く安心の屋根材です。
・横暖ルーフ
かつて金属屋根は断熱性が低いというのが欠点でしたが、横暖ルーフは断熱性と遮熱性の両方を兼ね備えているので快適に過ごすことができます。また、特許庁長官奨励賞を受賞した独自の形状により、防水性に優れているのが特徴です。
・ディーズルーフィング
高耐久のジンカリウム鋼板の屋根材で、表面に自然石粒が吹き付けられているのが特徴です。シンプルな形状のものから、S字形の瓦のようなデザインのものなどがあり、お住まいの雰囲気に合わせて選ぶことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日はモニエル瓦についてご紹介いたしました。
モニエル瓦は、現在では生産されていないためメンテナンスを行う際は、屋根専門の業者に相談をしましょう。また、雨漏りを引き起こしてしまうと、お住いの腐食やシロアリの発生につながる危険性もあります。そうなる前に定期的に点検やメンテナンスを心がけましょう。
街の屋根やさん千葉では、お住いの屋根の点検や、屋根に関するご相談、必要な工事のご提案、お見積もりを無料で行っております。お気軽にご相談ください。

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