梁と桁の違いとは?それぞれの役割をご紹介
更新日 : 2023年11月08日
更新日 : 2023年11月08日
日本のお住いは昔から木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)で建てられています。
木造軸組工法とは建築構造の木構造の工法のひとつで、日本で古くから発達してきた伝統工法を簡略化、発展させたものです。ちなみに、在来工法とも言われているんですよ(^^)v
木造枠組壁構法はフレーム状に組まれた木材で構造用合板を打ち付けた壁や床で支える構造に対し、木造軸組構法では主に柱や梁といった軸組で支えるようになっています!
この工法は均等に地盤に力を伝える為の基礎がつくられており、その上に土台、骨組みとなる柱などを建てて、お住いを作っています(^^♪
その中でも柱や梁などの木材を組み合わせているパーツは非常に重要な役割を担っています。
本日は、梁と桁の役割とそれぞれの違い、またお住いを組み立てている各パーツの紹介をしていきたいと思います(^_-)-☆
梁とはどういった部材?
梁(はり・りょう)とは建物の妻方向に架ける水平部材で、屋根や床などの荷重を柱に伝える重要な部材のことです 梁に架けられた重みは柱や壁、大梁に伝えられます。
柱同様に梁も使用する場所により名称が異なりますψ(._. )>
柱と柱をつなぐように配置されているものを大梁といわれており、大梁と大梁の間にかけ渡すものを小梁と呼ばれています!
また、小梁にはさらに小さい梁がついており、これを孫梁といいます。
このように、梁は配置されている場所によって呼ばれている名前が異なるんですね(^▽^)/
梁の材質について
主に、木材や鉄筋コンクリート、鉄骨などが梁の材料として用いられています!
昔は石造建築にも梁が用いられていましたが、石材は曲げることに弱く、長スパンがとりにくいという欠点がありました(-_-;)
しかし近年は様々な種類の集成材が開発され、強度のばらつきが少なくなり、大きな梁がつくられるようになりました(^^)v
梁とは異なる桁について
桁はお住いの建物の構造において、外周の水平方向に架ける部材です。
床や屋根を支えており、木造建築物では、建物の長辺方向に架ける水平方向の部材が桁になります。
桁には2種類がありますので、順にご説明いたします(^^♪
・軒桁
垂木を受ける水平部材で、小屋梁、柱と接合されます。
・ささら桁
階段の踏み板を受けるため、上端に段形に切り込み、斜めに架ける桁材のことを指します。
ちなみに、階段両側の板材が踏み板を挟み込むような形状のものを側桁と呼ばれています。
短辺が梁、長辺が桁
梁と桁の違いを簡単に説明すると、「建物を上から見た時に、建物の短辺に使われているのが“梁”、長編に使われているのが“桁”」となります。
「橋桁」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、これをイメージするとわかりやすいかもしれません(^▽^)/
橋を上から見たときに、岸から岸に架け渡す、長辺の部分が「桁」です。
梁と桁それぞれを詳しくお話します!q(≧▽≦q)
下の木造軸組工法のパーツの名称の図で、棟木を頂点として垂木が作る三角形の底辺を「梁」(小屋梁)といいます。
この三角形の下に、土台と柱を合わせた四角形がくっついた骨組みが見える側を「妻」側と言います。
妻側の骨組みだけでは奥行きがなく空間ができないので、奥行き方向に三角形と四角形の骨組みを並べます。
このとき、骨組み同士を繋ぐ役割をするのが「桁」です。
妻側とは反対に、三角形が見えない側を「平」と呼びます。妻側の左右の方向を梁行、平側の左右の方向は桁行と呼ばれます。
先ほど妻のお話をしましたが、奥さんを妻と呼ぶのも、昔女性は妻側で生活していたことからきているそうです(*^▽^*)
木造軸組工法の各パーツの名称を紹介
木造軸組工法の各パーツの名称をご紹介していきます。
・棟木(むなぎ)
屋根の骨組みの中でも一番高い場所にある部材。
・母屋(もや)
屋根を支え垂木を受けている。
・軒桁(のきげた)
垂木を受けている横材。
・小屋束(こやづかい)
梁の上に立ち母屋を支えている。
・垂木(たるき)
棟木・母屋・軒桁の上に渡して屋根の下地を支えている。
・筋交い(すじかい)
柱、梁、胴差し、桁の間に斜めに入った木材。
耐震性を高める効果もあります。
・胴差し(どうざし)
軸組みを構成する部材、1階と2階の境の床の位置にもあたる部材。
・管柱(くたばしら)
胴座しや桁などで区切られた柱で通し柱とは異なる。
・根太(ねだ)
大引の上にある部材。主に床材を支える。
・土台(どだい)
基礎の上にのった横材、建物全体の重さを支えている。
・小屋梁(こやはり)
軒桁に結合し、天井を支えている。
・間柱(まばしら)
壁を作るための垂直な柱。
・梁(はり)
柱で支えられている横材。
・大引(おおびき)
根太を支えている部分。
・基礎(きそ)
地盤の上につくられ、建物全体を支えている部分。
・床束(ゆかづか)
床を支え、大引を支えている部分。
・束石(つかいし)
床束を支える。石やコンクリートでできている基礎の部分。
以上が、木造軸組工法の各パーツの名称になります。
どうでしょうか(・・?
ほとんど見かけない、聞きなれない単語ではないでしょうか(-_-;)
各部名称は工法や構造だけでなく、他の分野でも出てくる言葉もあります。
屋根の内部の構造についてはこちらをご覧ください(*^_^*)
部材の名称を把握することで、どこの部材なのかをしっかりと覚えることが家づくりに役立つんですね(^▽^)/
まとめ
お住いの構造や各パーツの名称を知る機会というのはなかなかないのではないでしょうか?
しかし今回ご紹介したような、それぞれのパーツの違いや役割を知ることで、今後お住いを購入する際や補修をお願いする際にきっと役立つはずですq(≧▽≦q)
ちなみに、最近ではおしゃれな店舗などで天井がなく、軒や梁が見える状態のお店も見られますよね!
そういった際はぜひ、どういった構造なのか見てみるのもいいかもしれません(^^)v
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