雨漏りしにくい屋根ってどんな屋根?安心できる屋根選びのポイントを解説
更新日 : 2025年11月25日
更新日 : 2025年11月25日
雨漏りの原因というと「屋根材の劣化」を思い浮かべる方が多いですが、実は 屋根の形状そのもの が雨漏りリスクに大きく関わっています。
同じ屋根材を使っていても、形状が違うだけで耐久性や排水性能に差が生まれるほど、形は重要な要素です。
この記事では、雨漏りしにくい屋根形状と、反対に雨漏りしやすい形状、その理由をわかりやすく解説します。
なぜ屋根の「形状」が雨漏りに影響するのか?

屋根は建物の最上部で、雨風を最初に受け止める場所です。
そのため、
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雨水がどれだけスムーズに流れるか
-
水が溜まりやすい部分がないか
-
風に煽られて逆流しない構造か
-
谷・複雑な凹凸があるか
によって、雨漏りリスクが大きく変わります。
シンプルな形ほど雨漏りしにくく、複雑な形ほどリスクが高い のが基本です。
雨漏りしにくい屋根の形状
切妻(きりづま)屋根

日本で最も一般的な「三角形の屋根」です。
メリットはとにかく 排水性が高く、構造がシンプル なこと。
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屋根面が2面で複雑な谷がない
-
勾配をしっかり取れる
-
風にも強い
これらの理由から、雨漏りリスクが非常に低い形状です。
メンテナンス性も高く、コスパも優秀です。
寄棟(よせむね)屋根

屋根が四方向に傾斜しているため、風を受け流しやすい形状です。
頂点部分は多くなるものの、設計がシンプルなため雨漏りには比較的強い屋根です。
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台風に強い
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水が自然に四方へ流れる
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屋根の安定性が高い
というメリットがあります。
雨漏りしやすい屋根の形状
片流れ(かたながれ)屋根

一方向にのみ傾斜をつけたスタイリッシュな屋根。
屋根面は一つでシンプルな構造なのですが、シンプル過ぎるがゆえに風雨の影響を受けやすいとされています。
雨漏りしやすい理由は、
-
雨水が集中する
-
棟部から雨水が吹き込みやすい
です。
しっかりと考えられた雨仕舞が求められる屋根形状です。
谷(たに)の多い屋根

屋根の形が複雑になればなるほど「谷」が増えます。
谷とは、屋根面と屋根面が合わさる“V字”部分のこと。
谷は、
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雨水が集中する
-
落ち葉やゴミが溜まりやすい
-
金属が腐食しやすい
という理由から、雨漏りポイント第1位 とも言われる部分です。
寄棟屋根でも谷が少ないものは問題ありませんが、入母屋(いりもや)・差し掛け屋根などは谷が多い傾向にあるため注意が必要です。
陸屋根(りくやね・フラット屋根)

屋上のように平らな屋根を「陸屋根」と呼びます。
モダンで人気のデザインですが、雨漏りリスクは最も高い形状です。
理由は明確で、
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勾配がほぼないため雨が溜まりやすい
-
防水層が劣化すると即雨漏りにつながる
-
排水ドレンが詰まるとあっという間に浸水する
という構造的な弱点を持っているためです。
定期的な防水メンテナンスは必須となります。
雨漏りしにくい屋根にするためのポイント
「形状によってリスクが違う」ことは間違いありませんが、以下のポイントを押さえることでさらに雨漏りしにくい屋根になります。
① 勾配はできるだけ確保する
同じ形の屋根でも、勾配(角度)がしっかりあると雨水が滞留しにくく、雨漏りリスクが低下します。
② 防水シートは高耐久のものを選ぶ
屋根材よりも下地の防水シートが最終的な雨漏りの防護壁です。
ルーフィングの質で寿命が大きく変わります。
③ 谷や板金部分は特に丁寧な施工が必要
屋根の弱点はどの形状でも「板金 × 接合部」です。
専門店に依頼し、施工品質を重視することが重要です。
まとめ:雨漏りしにくい屋根は「形状のシンプルさ」が鍵
雨漏りに強い屋根は、
-
切妻
-
片流れ
-
(谷が少ない)寄棟
などの シンプルな形状 が基本です。
反対に、谷が多い屋根や陸屋根は雨漏りリスクが高く、こまめな点検や防水メンテナンスが欠かせません。
これから屋根リフォームを検討されている方は、「デザイン」だけでなく「形状が持つ雨漏りリスク」も考慮することで、長く安心できる住まいになります。
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