塗装できない屋根とは?屋根材や劣化状態によっては塗装が逆効果になることも
更新日 : 2025年10月16日
更新日 : 2025年10月16日
「屋根の塗装をそろそろ検討しよう」と思って調べ始めると、実は“塗装できない屋根”があることに気づく方も少なくありません。
屋根の材質や劣化の進み具合によっては、塗装をしても意味がないどころか、かえって屋根を傷めてしまう場合もあります。
この記事では、塗装できない屋根の特徴や理由、適切なリフォーム方法について解説します。
塗装できない(必要がない)屋根材
まず知っておきたいのは、屋根の種類によってはもともと塗装の必要がない、または塗装してはいけない屋根があるという点です。
陶器瓦・いぶし瓦
釉薬(ゆうやく)や燻化処理によって表面がコーティングされており、防水性が高いため塗装は不要です。
塗装をしても密着せず、すぐに剥がれてしまいます。
アスベストを含まない初期スレート(例:コロニアルNEOなど)
2000年代初期に製造されたノンアスベストスレートは、強度が低く経年劣化しやすい材質です。
表面が脆くなっているため、塗装しても塗膜が定着せず、短期間で剥がれや浮きが起きてしまいます。
劣化が激しい金属屋根(トタンなど)
錆が進行して穴が空いている場合や、下地が腐食している場合は塗装では防水性を回復できません。
このような状態では塗装前に補修や張り替えが必要です。
劣化が進んだ屋根も塗装不可
屋根材の種類に関係なく、劣化の進行が激しい場合も塗装できません。
-
屋根材が割れている・反っている
-
防水シート(ルーフィング)が傷んでいる
-
下地(野地板)が湿気で腐っている
-
旧塗膜が浮いている、粉状に劣化している
このような状態では、塗料が密着せず、塗装してもすぐに剥がれてしまいます。
見た目がきれいになっても、屋根の寿命を延ばすことはできません。
塗装できない場合の対処法
塗装できない屋根と診断された場合は、次のような工事で根本的に解決することができます。
屋根カバー工法(重ね葺き)
既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねる方法です。下地がしっかりしていれば、撤去費用を抑えて防水性を回復できます。
屋根葺き替え工事
古い屋根材と下地をすべて撤去し、新しい屋根に一新します。屋根の寿命を根本的に延ばしたい場合に最適です。
これらの方法は、塗装では対応できない劣化や雨漏りを防ぐ効果的な手段です。
「どんな屋根でも塗装できます」は要注意
残念ながら、屋根の状態を十分に確認せず「塗装で十分ですよ」と勧める業者も存在します。
適切な診断なしに塗装を行うと、数年以内に塗膜が剥がれ、再工事が必要になるケースも少なくありません。
屋根の塗装を検討するときは、必ず現地調査を行い、屋根の状態を写真などで確認しながら説明してくれる業者を選びましょう。
まとめ
屋根は「どんなものでも塗装できる」とは限りません。
材質・劣化状況・下地の状態を正しく見極めなければ、塗装が無駄になることもあります。
-
陶器瓦やいぶし瓦は塗装不要
-
劣化が進みすぎたスレートやトタンは塗装不可
-
状態によってはカバー工法・葺き替えが必要
まずは信頼できる業者に診断を依頼し、「塗装で本当に大丈夫か」を確認することが、長く安心して住まいを守る第一歩です。

関連動画をチェック!
屋根塗装が雨漏りを引き起こす!?スレート屋根の方は必見!【プロが解説!アメピタ!】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。

このページに関連するコンテンツをご紹介
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。

屋根塗装に関連する新着ブログ

屋根の苔対策はこれで安心!原因から除去・予防方法まで徹底解説

屋根塗装後に雨漏り!? よくある原因と業者への正しい対応方法

屋根塗装で雨漏りは止まる?誤解されやすい原因と正しい修理方法を解説

塗料にシンナーを入れる理由とは?正しい希釈の意味と注意点を解説
屋根塗装に関連する新着施工事例
屋根塗装を行ったお客様の声一覧
【袖ヶ浦市】安心の再依頼!リピーター様より屋根・外壁塗装工事をご依頼いただきました♪
Q2.工事を検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
屋根の一部が割れていると住宅メーカー(S社)から指摘された為。前回の塗装から20年くらいたっていて変色や苔が目立つ様になっていた。
Q3.弊社をどのように探しましたか?
数年前の台風で雨どいを修理してもらった事があったので。
Q4.弊社を知りすぐにお問合せをされましたか?もし悩まれたとしたらどんなことがご不安でしたか?
Q5.何が決め手となり弊社にお問合せをされましたか?
以前、修理してもらった事がある為。新しい業者さんには連絡しにくい・・・・。
Q6.実際に弊社担当者がお伺いしていかがでしたでしょうか?
以前と同じ担当の方だったのでいろいろ相談することができた。
Q2.当初、工事を依頼する会社にどんなことを期待されていましたか?
きれいに仕上がる事。
Q3.弊社にご依頼いただく際に他社と比較しました方はどこの会社と比較しましたか?
Q4.弊社に工事をご依頼いただいた決め手は何ですか?
10年保証。
Q5.工事が終わってみていかがですか?良かった事・嬉しかったことを忌憚なく頂戴出来ましたら幸いです。
色の組み合わせで悩みましたがバッチリです。近所の評判も良好。雨戸や玄関の扉も艶々になりました。雨漏りの心配をしていたが赤外線カメラでチェックしてもらったので安心出来た。
Q6.街の屋根やさんを他の方に紹介するとしたらなんと紹介しますか?
・写真による説明(屋根 屋根うら)カラーシミュレーションでの色決め ・丁寧な作業、きれいな仕上がりに満足したと、市原市の友人にすすめました。