棟板金が浮いてしまう原因と「板金が浮いている」と言われた場合の注意点は?棟板金の構造や被害対策をご紹介
更新日 : 2024年08月05日
更新日 : 2024年08月05日
棟板金が浮いていたり飛んでしまった場合、どんな施工が必要かご存知でしょうか?
これは棟板金の構造を知ることでイメージがしやすくなり、リフォーム会社との打ち合わせや情報の伝達が非常にスムーズになります(^▽^)/
また、訪問営業による棟板金の浮きの指摘もかなり注意が必要なポイントですので、その内容についても知っておき事前の対策を立てることが重要となります。
この記事ではそうした棟板金の問題点を中心に、症状別の必要な工事の方法やどのような対応が必要なのかをご紹介しております。ぜひご覧ください!
棟板金の構造
棟板金とは、屋根の頂部である棟に設置されている板金を指すもので、スレート屋根や金属屋根などに使用されています(^▽^)/
そのため陶器瓦やセメント瓦などの瓦屋根でなければ、基本的に屋根に取り付けられているはずです。
その棟板金の構造は、屋根の防水性を確保するために非常に重要なものですので、ただ単に板金だけが棟に被せてあるわけではありません。
板金と貫板の関係
棟板金の下には貫板(ぬきいた)と呼ばれる下地材が取り付けられています(*^^)v
棟板金は貫板の上に被せられ、側面から鉄釘などでしっかりと固定されます。
屋根の頂部ともなると風の影響を最も受けやすい箇所になりますので、飛ばされてしまわないよう固定力が非常に重要となっているのです!
棟板金と貫板の組み合わせによって屋根にしっかりと取り付けられ、屋根面が重なり合うことでどうしてもできてしまう隙間から内部への雨の浸入を防ぐ役割を果たしてくれます。
しかし、この構造には経年劣化による問題が潜みやすく、もし固定力が弱まっていると雨漏りや棟板金の飛散のリスクが高まるため、出来る限り早期のメンテナンスを必要とします。
では、その初期症状である棟板金の浮きはどのようにして発生してしまうのでしょうか?
棟板金が浮いてしまう原因
棟板金が浮いてしまうのにはいくつかの原因があります。以下では、その代表的なものをご紹介いたします(^▽^)/
経年劣化による貫板の腐食
先ほど解説をした棟板金を支える貫板には、新築時では木材のものが主に使用されています。
木製であるため、湿気や雨水にさらされ続けると経年劣化によって腐食が進みます。
そして腐食が進むと釘の固定力が著しく低下してしまうため、棟板金自体が元の位置から浮き上がる原因となるのです。
特に台風や強風の際には、風にあおられることで浮きが顕著になることがあります。
最近では、腐食しにくい樹脂製の貫板や防腐剤を注入した木材が利用されることもありますが、だからと言って飛散しない保証はありません(-_-;
大切なのは定期的に貫板や釘の固定に問題がないかを業者に調べてもらうことです(^▽^)/
強風などの自然災害が原因で問題が発生した場合には火災保険の適用も視野に入れてメンテナンスを行うことができます!
釘の浮き
先ほどは貫板の経年劣化を原因とした釘の浮きの仕組みをご説明いたしましたが、実は貫板がまだ無事であっても釘が浮いてきてしまうことがあるのです(-_-;
棟板金は金属製ですので、日中は太陽光によって温度が上昇し、夜は冷えます。
この温度変化による熱膨張と収縮の繰り返しにより、釘が浮かされてしまうような状態になるのです。
金属板が戻ろうとする力に加え、釘自身も金属製ですので同様に動きが発生します。
これらの要因により、釘が浮いてきて固定力が弱まっている場合には改めて釘を打ち直すか、ビスなどのより浮きにくいもので固定し直すような補修の工事で対応することができます(^▽^)/
逆に、貫板が劣化によってダメになってしまっている場合には、全ての交換が必要になります。
訪問営業の可能性に注意
棟板金の浮きは雨漏りや落下による被害のリスクを抱えますが、別の視点から注意すべきポイントがあります。
それが、棟板金の浮きを指摘してくる訪問営業の手口です。
気を付けるべきポイント
訪問営業によって「屋根の板金が浮いている」と言われた場合、実は全く問題がないというケースがございます。
では、なぜ指摘をしてくるのかというと、不安を煽って屋根の点検を受け入れてもらい、上った後でわざと浮かせるような問題点を作り、あたかも以前から浮いていたように写真を撮ったり結果を報告して、補修や修理メンテナンスの契約を結ぼうとするためです(>_<)
もし訪問業者による指摘があった場合、まずは冷静になりましょう。
そして以下のポイントに注意するためにも、その理由を解説いたします(*^^)v
・業者を屋根に上げない
前述いたしましたが、訪問業者が屋根に上がると不具合がないのに修理を必要するような報告をされる、またはわざと屋根材を壊されるリスクがあります。
その日の内には上らせず、屋根の現状を地上から説明してもらうようにしましょう。
・その場では絶対に契約しない
悪質な業者は即決を促して契約を結ぼうとします。
特にキャンペーンや期間限定の足場代金の割引などの勧誘で契約を迫ってきたりしますが、そもそも問題がない箇所を修理すること自体が無駄になってしまいますので、いきなり訪問してきた業者とは契約を結ばないことが推奨されます。
まずは冷静に判断し、信頼できそうな業者に相談して状態を見てもらうようにしましょう。
棟板金の浮きを始めとした問題が発生した場合、構造的な理解があるとなぜ浮いているのか、なぜ飛ばされてしまったのかが分かりやすく、必要な工事の話を業者と進めやすくなります(^▽^)/
また、訪問業者への適切な対処法を知っておくことで、こうした棟板金の浮きに関連した詐欺被害に遭わずに済みますので、こちらも知っておくことが重要なんです(*^^)v
定期的なメンテナンスをしていれば、「この前に点検してもらったばかりなのにおかしいな…?」と疑問に思うことができますので、ぜひ無料点検サービスなどを活用してあらゆる被害から屋根を守りましょう!
また、既に飛散などの問題が発生してしまった後でも、私たち街の屋根やさんでは屋根全体を見据えた上で適切な工事のご提案とお見積もりの作成をさせていただきます(^▽^)/
その例として、八千代市にて行った棟板金被害がきっかけの現地調査の事例をご紹介いたします!
先日の強風被害がりました
八千代市大和田新田でスレート屋根の現地調査にお伺いさせていただきました。
先日の強風によって屋根の一部が飛んでしまったとの事でしたので私達、街の屋根やさんまでお問い合わせをいただいております。
スレート屋根は、その耐久性と美しさで人気のある屋根材です。
スレートは天然の岩石から作られており、長い寿命を持ちます。
また、豊富なデザインやカラーバリエーションがあり、建物に高級感を与えることができます。ただし、スレート屋根には定期的なメンテナンスが必要です。
コケや藻などが生えやすいため、定期的な清掃や塗装が必要となります。塗装は屋根を保護し、耐久性を向上させるために重要です。
棟板金の強風被害
棟板金を固定する貫板ですが腐食が進んでおりました。
釘で固定されますが腐食していると固定されませんので強風や台風によって被害を受けてしまいます。
木製の貫板から樹脂製の貫板に交換工事を行うご提案させていただきました。
屋根カバー工事もご提案
被害を受けてしまった棟板金の交換工事と屋根カバー工事のご提案を行いました。
スレート屋根自体もチョーキング現象や苔なども発生しておりましので屋根カバー工事のご提案となりました。
屋根カバー工事は、屋根を覆う新しい層を追加する方法です。
この工法は、屋根の老朽化や劣化を防ぐために利用されます。屋根カバー工事は、元の屋根を取り除かずに新しい屋根材を重ねることで行われます。
これにより、屋根全体の強度を向上させ、防水性を高めることができます。
このようなメンテナンスの費用は㎡/9,000円より承っておりますので私達、街の屋根やさんまでお問い合わせ下さい!
記事内に記載されている金額は2024年08月05日時点での費用となります。街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
そのほかの料金プランはこちらからご確認いただけます。
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どのリフォームが最適?屋根リフォームの種類【街の屋根やさん】
今回の記事で登場した工事やお住まいのトラブルに関連する動画をご紹介します!
こちらの動画では、工事の内容やお住まいのトラブルの対処方法などをより詳しく説明しています
。
お役立ち情報が満載ですのでぜひご覧になってみてください。
街の屋根やさんは千葉県以外にも東京都、神奈川県などでも屋根工事を承っております。日本全国に展開中ですので、貴方の地域の街の屋根さんをお選びください。