ジンカリウム鋼板ってどんな素材？ガルバリウム鋼板との違いは？
更新日 : 2024年01月16日
更新日 : 2024年01月16日
みなさんは、「ジンカリウム鋼板」ってご存じですか？
日本では、金属屋根と言えば「ガルバリウム鋼板」や「SGL（エスジーエル）鋼板」といった素材が主流ですが、ジンカリウム鋼板も金属屋根に用いられる素材の一つです。
こちらのブログでは、ジンカリウム鋼板の特徴やジンカリウム鋼板製屋根材を紹介していきます(^_^)/
ジンカリウム鋼板とは？
あまり聞きなれない名前かと思いますが、実はジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板とほとんど同じものです。
細かくいうと、鋼板に施されているめっきの成分比に微妙な違いがあるのですが、性能面では同じものと考えていいでしょう。
▼ジンカリウム鋼板のめっき成分
・アルミニウム：55.0%
・亜鉛：43.5%
・シリコン：1.5%
▼ガルバリウム鋼板のめっき成分
・アルミニウム：55.0%
・亜鉛：43.4%
・シリコン：1.6%
めっきの成分比もわずか0.1%しか違いません。
ほぼ同じものであるのに名称が異なるのは、異なる企業によってそれぞれ商標登録されているためです。
ジンカリウム鋼板は海外の企業によって商標登録されているため、屋根材製品も海外製のものが多く、特徴として表面に石粒が吹き付けられています。
そのため、日本国内では「石粒付き金属屋根=ジンカリウム鋼板」と認知されています。
ジンカリウム鋼板のメリット・デメリット
ここからは、ジンカリウム鋼板（石粒付き金属屋根）のメリットとデメリットをご紹介します(^_^)/
ジンカリウム鋼板のメリット
・長い耐用年数
表面を石粒でコーティングされたジンカリウム鋼板は傷がつきにくく、紫外線に強い特徴があります。
耐用年数は30年～50年程と言われています(*^^)v
・塩害に強く錆びにくい
金属屋根材はどうしても塩害や経年劣化による錆が心配ですよね。
ジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板と同じくそもそもが錆びに強い組成を持っているうえ、表面にコーティングされた石粒が外気と基材の接触を阻みます。
・塗装メンテナンスが不要
ジンカリウム鋼板の表面をコーティングしている石粒は高温で焼成されていて、釉薬瓦等と同じく表面がガラス質に変化しています。
そのため、長期間に渡って色褪せず、塗装メンテナンスが必要ないとされています(^_^)/
そのため、他の屋根材よりもメンテナンスコストを抑えて維持することができます！
ただし、屋根の不具合が全く起きないというわけではありませんので、定期的に点検して異常がないかチェックが必要です。
ジンカリウム鋼板のデメリット
・石粒の剥がれ
特に施工中～施工直後ですが、表面の石粒がポロポロと落ちてしまうことがあります。
施工後は徐々に落ち着くようになりますが、雨樋の中に石粒が溜まってしまうこともあるので注意が必要です。
メーカーからは石粒を吹き付けるためのメンテナンスキットが販売されていますので、経年によって石粒の剥がれが目立つようになった際はメンテナンスも可能です。
・断熱性に劣る
ジンカリウム鋼板には断熱性一体型の製品がなく、断熱材一体型の製品が主流であるガルバリウム鋼板やSGL鋼板製の屋根材よりも断熱性能に劣ります。
ジンカリウム鋼板の屋根材製品
ジンカリウム鋼板製屋根材の代表的な製品に、ディートレーディング社が輸入・販売を行っている「D’s Roofing（ディーズルーフィング）」シリーズがあります。
海外でも強風・火災などに対する高い耐久性を持つ屋根材として知られています。
▼D’s Roofing（ディーズルーフィング）ラインアップ製品
・ローマン
街の屋根やさんでは、ジンカリウム鋼板を取り扱っています！
海外製の製品が主流であるジンカリウム鋼板は、施工方法や注意点に国内製品と異なる点がたくさんあります。
そのため、施工できる業者も限られてしまいますが、街の屋根やさんではもちろんジンカリウム鋼板製品を取り扱っています(^_^)/
屋根リフォームにジンカリウム鋼板を検討されている方、ジンカリウム鋼板に興味のある方は、ぜひお気軽に街の屋根やさんへお問い合わせください！
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