その業者で本当に大丈夫？間違った屋根工事は雨漏りを引き起こします！
更新日 : 2023年09月06日
更新日 : 2023年09月06日
最近、「近所で工事をしている業者に不具合を指摘された」「訪問業者に屋根の板金が浮いていると言われた」といったお問い合わせをいただくことが増えています。こうしたお客様のお住まいへ点検に伺うと、本当に不具合が起きている場合もありますが、全く問題ない場合や屋根が故意に傷つけられている場合もあります。もちろん全てではありませんが、悲しいことにこうした訪問業者の中には一定数悪徳業者が潜んでいるのが事実です。
相手にしないのが一番なのですが、大切な住まいに問題があると言われたら気が気ではないですよね。。しかし、悪徳業者と契約してしまうと、上述したように屋根を傷つけられてしまったり、いい加減な工事のせいで、かえって雨漏りしやすい屋根になってしまったりと、トラブルが尽きません。
ここからは、間違った屋根工事のせいで雨漏りが起こってしまった事例を紹介しますので、これから屋根工事をお考えの方には、ぜひ覚えておいていただきたいです。
雨漏りを引き起こす間違った屋根工事
棟板金の脳天打ち
スレート屋根や金属屋根には、屋根の頂点部分に棟板金という役物が設置されます。これは、屋根材と屋根材の継ぎ目から雨水が侵入しないように保護する役割を持っていて、一般的に釘で固定されています。本来であれば、釘穴から雨水が侵入しないよう、側面から横向きに釘を打つ必要があるのですが、知識のない業者・いい加減な業者は板金の真上から垂直に釘を打つことがあり、釘穴から雨水が侵入して雨漏りを起こしてしまいます。
縁切り不足
スレート屋根の塗装を行う際、絶対に忘れてはいけない「縁切り」という作業があります。スレートとスレートが重なる部分に隙間を設け、屋根材の下に入り込んだ雨水が外に排出されるようにする作業です。塗装後に皮すきなどで塗膜を切ったり、中塗り・上塗りの前にタスペーサーと呼ばれる道具を差し込んでおき、隙間を確保します。この作業は、スレート一枚一枚に手作業で行う必要があり、手間がかかる上、手を抜いても施主から分かりにくいこともあり、手抜き工事の代表格といっても良いでしょう。逃げ場を失った雨水が滞留し続け、雨漏りの原因となってしまいます。
ラバーロック工法
ラバーロック工法は、瓦屋根に用いられる工法で、瓦と瓦をシーリング（コーキング）で固定し、瓦がズレたり落下したりしないようにする工法です。とても聞こえの良い内容ですが、この工法には大きな落とし穴があります。瓦と瓦の隙間を埋めてしまうため、先の縁切りと同様に瓦の内側に回った雨水が排出できなくなってしまうのです。業者にこの工事を勧められても、絶対に断ることをおすすめします。
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