千葉市花見川区花園で飛散した棟板金の改修が梅雨前に間に合いました
更新日 : 2021年06月06日
更新日 : 2021年06月06日
千葉市花見川区花園にお住まいのお客様より「先日の強風で棟板金が飛んでしまった」とのご連絡をいただきました。「雨漏りが心配なので、梅雨前に何とか工事をしたい」とのご要望もあり、さっそく現地調査へ伺いました。6月に入り、西から梅雨入りの便りが届いていますが、この時期に屋根に不具合などが発生した場合は「梅雨前に何とかしたい」と思われるのは「雨漏り」の心配もありますので当然ですね。今回は、棟板金工事のご報告をいたします。
現地調査へ
隅棟（すみむね）と呼ばれる、屋根のてっぺんにある大棟から下に向かって設置されている棟（むね）の板金が、剥がれて無くなっていました。一部は「貫板（ぬきいた）」ごと飛散していました。これまで板金の浮きなどが発生していたところに強風が吹き込み、貫板ごと飛散してしまったと考えられます。ちなみに、今回のような強風で発生した建物被害は、ご加入されている火災保険の適用対象になります。保険適用が出来れば、費用の負担が軽減されますので是非ご相談ください。保険の種類により、免責などが異なりますので、あらかじめ保険会社へ問合せされることをおすすめします。
屋根全体の点検
棟部分は、全体的に棟板金の浮きや、棟板金を固定している釘の緩みが確認出来ました。屋根材から棟板金が浮くことで隙間ができます。そこへ風が吹き込むことで、状態がさらに悪化し、台風等の強風で一気に大きな被害が発生する可能性があります。棟板金を固定している釘が緩む原因は、内部の貫板（ぬきいた）が徐々に水分を含み、乾燥することを繰り返すことで木材の劣化が進み、釘周りにも少しずつ隙間が出来てしまいます。
屋根材は化粧スレート（コロニアル）材で、耐用年数は20年～30年位です。10年～15年位を目安に、塗装によるメンテナンスを行うことで、美観だけでなく防水性能が維持できます。拝見した屋根は、経年による塗膜が剥がれにより劣化が進行していました。塗装が剥がれることで、屋根を流れる雨水の排水（軒先へ向かって流れること）がうまく出来ず、水分を含みやすくなっていました。実際に水分を含んでいるため、屋根材の下側（小口）部分が変色しています。
棟板金交換実施
点検の結果を写真と一緒に詳しくご説明し、お客様と相談させていただいた結果、火災保険を使用して棟板金交換を行うこととなりました。屋根塗装は近い将来必要なメンテナンスとしてご提案いたしました。
既存の棟板金と内部下地の貫板をすべて撤去しました。ほうきやブロアー（強風で埃などを吹き飛ばす）で、きれいに清掃します。貫板を固定していた釘も抜いたため、残った釘穴から雨水が浸入することがないよう、シーリングを充填して釘穴を塞ぎます。このような下処理をおこなってから新しい貫板を取り付け、棟板金を被せて固定します。棟板金を固定する際、釘ではなくねじ込み式のビスを使用しました。それにより抜けにくく耐久性がアップします。
私たち街の屋根やさんでは、引き続き新型コロナウィルス感染予防のため、点検にお伺いする際は、手指の消毒・マスク着用、ソーシャルディスタンスを守り、安全管理を徹底しております。※現在「zoom」でのお打ち合わせも承っております。是非、お気軽にお問い合わせください。
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