木造軸組工法の小屋組み(屋根の骨組み)である和小屋組についてご紹介します!
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
建物構造は木造(W造)を含め、全部で8種類あります。そして、木造住宅の工法は、木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)と木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)に分類されます。小屋組み(屋根の骨組み)は、工法によって異なり、木造軸組工法の場合には、和小屋組が用いられることが一般的です。
そこで今回は、木造住宅の工法(木造軸組工法・木造枠組壁工法)と小屋組み(和小屋組・洋小屋組み)についてご紹介したいと思います。建物の工法や構造によって、メリット・デメリットは異なります。新築を検討している方は是非、参考にご覧ください。
木造工法には木造軸組工法と木造枠組壁工法があります
冒頭で述べたように、木造工法は大きく分けて、木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)と木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の2種類があります。まずは、それらの特徴とメリット・デメリットについてご紹介致します。
木造軸組工法
木造軸組工法(もくぞうじくぐみこうほう)は、日本古来の工法で、在来工法(ざいらいこうほう)とも呼ばれています。柱や梁、筋交い(すじかい)といった軸組を用いて構成されています。地面に垂直に柱を立て、水平に梁を渡し、斜めに筋交いを入れることで補強します。
メリット
・自由度が高い
柱と梁で構成されている為、様々な間取りに対応できることが最大の魅力です。注文住宅のように、こだわりのある家にしたいとお考えの方には、木造軸組工法が適しています。
・増築や改築がしやすい
壁を抜いて部屋をつなげたり、逆に壁を設けて部屋数を増やすことができます。お住まいは、何十年も家族が生活する空間です。家族構成の変化によって、リフォームやリノベーションを検討した際に、増改築できることは大きなメリットになります。
・開口部(窓口)を広く取れる
間取りだけではなく、窓や出入り口などの開口部を広く取ることも可能です。窓口を広く確保することで、室内へに採光を取り入れ、風通しを良くすることができます。
デメリット
・工期が長い
木造軸組工法は柱や梁を組み立てていく分、工期が長くなります。規模や条件にもよりますが、一般的な戸建て住宅を建てる場合には、4か月間~半年間程かかります。
・技術によって住宅の質に差が出る
最近では、規格化された木材を用いることで、品質の安定化は進んでいますが、やはり職人の技術や経験によって、仕上がりに差が生じてしまいます。木造軸組工法での新築を検討の際には、住宅会社を慎重に選ぶことが大切です。
木造枠組壁工法
木造枠組壁工法は別名、2×4(ツーバイフォー)工法とも言われています。その名の通り、2×4インチの木製パネルと角材で、壁や床を作る工法です。19世紀に北米で生まれ、アメリカ全土に普及した後、日本にも輸入されました。
メリット
・耐震性、耐風性に優れている
木造枠組壁工法は「面」によって構成されている為、外部から加わった力(地震で加わる力や台風などの風圧力)を分散することができます。自然災害の影響を受けにくいのが特徴です。
・気密性、断熱性、防音性が高い
部材相互の密接度が高く、気密性や断熱性、防音性を高めることができます。気密性、断熱性を高めることで、省エネ対策にも繋がります。
・工期が短い
木造枠組壁工法は、建築前に材料を大量生産し、それを現場で組み立てるのが一般的です。柱と梁を組み立てる木造軸組工法に比べて、工期を短縮することができます。
・品質が安定している
マニュアルに従い、決められた本数の釘や金物を用いてパネルを製作し、組み立てていきますので、技術や経験による差も生じません。
デメリット
・間取りの変更が難しい
構造上、壁を抜いて部屋を広くすることが難しくなります。基本的に増改築には不向きと言えるでしょう。
・腐食のリスクがある
高気密、高断熱であるがゆえに、室内と外の温度差も大きくなります。すると、結露が生じやすくなり、ダニやカビの繁殖・木材の腐食に繋がる恐れがあります。結露対策を行うことが大切です。
続いて、屋根の構造についてご紹介致します(屋根の内部構造について)。
小屋組み(屋根の骨組み)とは?
小屋組み(こやぐみ)は、屋根を支えるための骨組みとなる屋根構造で、「和小屋組」と「洋小屋組」に大別されます。
和小屋組
和小屋組は、日本の伝統的な小屋組みです。木造軸組工法の住宅では、和小屋組が使われます。主に、束(つか)と梁で構成され、「施工が容易にできる」「経済性が高い」などの利点があります。
洋小屋組
洋小屋組は、欧米から取り入れた骨組みです。束や梁で構成された和小屋組に対して、洋小屋組は三角形のトラスを用いて構成されています。斜材を組み入れる為、水平方向の力に対して強い構造となります。木造枠組壁工法の建物に用いられます。
今回は、木造住宅の構造についてご紹介しましたがいかがでしたか?建物の構造は専門的な分野になりますので、分からないこともたくさんあると思います。新築を検討している方だけではなく、築年数が経過することで、建物の劣化が不安な方もいるでしょう。私たち街の屋根やさんでは、お住まいの調査を無料で実施しておりますのでお気軽にご利用ください。

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