庇とは?ひさし屋根のメリットやメンテナンス方法をご紹介いたします
更新日 : 2021年05月13日
更新日 : 2021年05月13日
庇とはお住いのどの部分かご存じでしょうか。庇は窓や玄関などの開口部の上に設けられている小さな屋根のことを指します。ちょっと前のお住いだと 必ずといっていいほど庇が取り付けられています。外壁や屋根よりもメンテナンスを軽視されがちですが、雨漏りや庇の崩落などの不具合も起こりますのでやはりメンテナンスは重要です。
最近のお住いはデザイン性が高く庇のないお住いも増えてきていますが、やはり庇があったほうが便利と言われる方も多いです。
本日は庇について、庇のメンテナンスや補修方法をご紹介いたします。
庇とは
窓や玄関などの開口部の上に設けられている小さな屋根のことを「庇(霧除け)」といいます。実はこの庇の有無でお住いの利便性が大きく異なってくるのです。ですので、これから新築でお住いを建てることを考えている方は、お隣との敷地の関係でつけることができないなどの理由以外は庇を取り付けることがお勧めです。
庇を取り付けるメリット
庇を取り付けることのメリットをご紹介したいと思います。
①日除けの役割で夏場は涼しく過ごせます
庇は太陽光を遮ってくれるので日陰を作ってくれます、ですので夏場はお部屋の直射日光の差し込む量が減り、室内の温度上昇を抑えてくれ、涼しく過ごせることができます。また、お部屋の直射日光の差し込む量が減るということで室内にある本などさまざまなものの日焼けを防いでくれます。ですので、畳や床、カーテン、家具の日焼けによる色あせを抑制してくれるのです。
逆に庇で日光を遮ることで冬場は室内が寒くなるのでは?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、庇のせいで冬は寒くなるということはありません。これは太陽の日射角度に秘密があり、夏の南中時の日射角度は78度で太陽光はほぼ真上にやってきます。一方冬の日射角度は31度です、横から太陽光が差し込むので庇に遮られることがないのです。そのため、夏場は涼しく、冬は寒くなるということはなくなるのです。
②雨の吹き込みがある程度まで防止できる
庇の大きさにもよりますが、台風のように風が強くなく小雨程度であれば窓を開けることができます。ですので雨でも室内の空気の入れ替えができます。
③外壁などが汚れにくい
庇は上記でもお話したように雨を遮ってくれます。そのため、庇が設置されている窓や玄関、外壁に雨水が直接当たる機会も少なくなります。そのため必然的にも汚れが付きにくくなります。また、庇があることで、窓枠に伝う雨だれも少なくなりますのでその跡も付きにくくなります。
以上のように、庇を取り付けることで得られるメリットがあります。
また、サッシや玄関に使用されているシーリングが劣化しにくくなり、その部分からの雨漏りのリスクを軽減することができます。
雨漏りの原因になることもあります
上記で、サッシや玄関のシーリングがされている箇所からの雨漏りのリスクが軽減されるとをご説明しましたが、実は庇自体が劣化し、不具合が発生しそれが原因で雨漏りが起こり得ることもあります。
庇は屋根よりも勾配が少ないことのほうがほとんどです。サイズが屋根のように大きくはないので問題となることは少ないですが、屋根のように排水性が高いとは決して言えません。庇の上や横、下や外壁の取り合い部分のシーリング、ひさしの表面下の防水紙、それらが傷み始めるとそこから雨水が浸入しはじめるのです。
また、庇と外壁の取り合い部分はひび割れ(クラック)が起こりやすい部分でもありそこから雨水が浸入する危険性もあります。
庇からの雨漏りの場合は、雨水が外壁と内壁の間に染みていくためなかなか発見しづらく、庇が原因となり気づかないうちに雨漏りが進行していたということがあります。
築年数がそれなりに経過しているお住いの場合は庇の骨組みがしっかり組まれており柱などの構造体に取り付けられていることもあります。こういう場合は腐食が進行してしまうと内部の構造邸まで補修をしなくてはいけないケースもありますので、場合によっては外壁などを剥がさねばならず、かなり大規模な工事になってしまいます。
庇のメンテナンス方法
庇も屋根同様に定期的に点検やメンテナンスを行うことで雨漏りを防ぐことができます。一般的なお住いの場合、庇の表面には板金が使用されていることが多く、ほとんどはガルバリウムやトタンアルミです。トタンやガルバリウム製で塗装されている場合には再塗装することによって錆から鋼板を守ることができます。10年に1度は塗装によるメンテナンスを行うことがおすすめです。
また、板金の錆や穴あきといった傷みが見られる場合にはカバー工法を行うことがおすすめです。庇が変形していまったり歪んでしまっていたり、傾きが見られる場合には新しい庇への交換を検討することがおすすめです。
庇の種類と材質
庇の種類
・陸庇(ろくひさし)
屋根の傾斜(勾配)がなく、屋上として使用している屋根を陸屋根と呼ぶのですが、この「陸」は水平を表しています。陸庇も、外壁から水平または緩い勾配をつけて取り付けられているのが特徴です。構造がシンプルなため、簡単に施行することができます。お住まいを建てる際には柱に庇をしっかりと固定しますが、後付けの場合外壁材に固定しますので定期的にメンテナンスすることをおすすめします。
・腕木庇(うでぎひさし)
柱に穴を開け、そこへ腕木と呼ばれる木材を差し込み、腕木で庇を固定する方法です。和風のお住まいでよく使用されます。庇を横から見たときに、一本の棒が外壁から出ているように見える陸庇に比べて、腕木庇は三角形に見えるのが特徴です。
庇の材質
・アルミ製
現在最も使用されているのがアルミ製の庇です。飲料水の缶に使用されているアルミは、防水性や耐久性に優れています。また軽量であるためお住まいに与える影響も少ないですし、施工しやすいといったメリットもあります。
・ガルバリウム鋼板
金属屋根材として使用されているガルバリウム鋼板は、金属の大敵である錆に強い金属です。耐久性も高いため庇を長持ちさせることができます。
・ガラス製
近年、軒や庇のないスタイリッシュなキューブ型のお住まいが増えてきました。スタイリッシュですっきりとした見た目を損なわずに庇を付けたい方におすすめです。強化ガラスを使用しているため耐風性や防水性に優れています。
まとめ
いかがでしたでしょうか、本日は庇についてご紹介いたしました。近年庇のないお住いも多いかと思います。庇のないお住いに新規に庇の設置を行ったり、後付けすることが可能です。
街の屋根やさん千葉では、庇の設置やメンテナンスもおこなっております。点検やお見積もり、屋根に関するご相談やご質問は無料で承っておりますのでお気軽にご相談ください。
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丁寧にいろいろ教えてくれてわかりやすかった。