屋根葺き替えや
屋根カバー工事にお勧めなのが金属の屋根材(ガルバリウム鋼板)です。お客様にお勧めすると「金属は雨の時、うるさそうだから、ちょっと…」と敬遠される方もおられます。確かに雨音が大きい屋根材もございますが、現在はほとんどのものが防音効果にも優れており、雨音も気にならなくなりました。防音効果の優れているものはさておき、それ以外の金属屋根は何故、雨音が響くのでしょうか。科学的に考えてみましょう。
打楽器は楽器を叩くことによって、音を発生させます。雨も金属屋根に当たる時に音が出ます。簡単にいうと金属屋根は他の屋根材に較べて、構造が打楽器に近いので雨が当たると他の建材より大きな音がするのです。イメージ的には木枠のフレームに皮ではなく、金属板を貼られた太鼓に近いのではないでしょうか。次のような解釈も可能でしょう。金属屋根に使われる鋼板は平らで厚さがほぼ均一です。金属から作られている鉄琴の音板も平らで厚さが均一です。共通点が多いですよね。しかも上の鉄琴の画像は一部だけを見れば、工場の屋根みたいです。
鉄琴の音板を触った状態でマレーヌで叩いても大きな音は出ませんし、響きません。これは手が音を吸収しているからです。金属屋根材もこれと同じように音を吸収する素材をつけてあげれば雨音を防げます。断熱材として使われることの多いポリイソシアヌレートフォーム(スポンジと考えてください)は吸音性も高いので、雨音を響かなくします。また、金属屋根材の表面を工夫することによって防音効果が得られます。ちぢみ塗装(結晶塗装・表面にわざと皺模様をつくる)をすることよって、表面が凸凹になりますので、雨粒を衝突の際に拡散することができます。雨粒が拡散すると衝突エネルギーも拡散してしまうので、大きな音を立てずに住むのです。金属の上に石粒が吹き付けられたエコグラーニはこの傾向が顕著になり、抜群の消音効果を発揮します。
うるささの正体が分かれば、それなりに対策も立てられます。「金属屋根は軽さが魅力だけど、雨音が心配」という方はぜひ、ご相談ください。貴方のお住まいにピッタリな消音効果抜群の屋根材を責任を持ってご紹介いたします。