瓦屋根を更に軽く!棟瓦の乾式工法で住宅の耐震性を向上

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屋根葺き替え工事をご依頼いただいた長生郡白子町のお客様より、竣工後の感想を伺いました。

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落雪被害を防ぐ雪止め設置
タスペーサーの重要性
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 下に挙げたものは、1999年5月~2020年3月までに街の屋根やさんが直接施工した件数と地域です。小規模な屋根修理から大規模な屋根の葺き替え、一般のお住まいだけでなく大きな工場等の建築物の屋根にも幅広く対応しております。
最近の屋根工事事例やお客様の声は右側の各種メニューからご覧ください。

東葛飾エリア
市川・・195
松戸・・189
習志野・・140
流山・・94
鎌ヶ谷・・175
船橋・・340
野田・・83
柏・・94
我孫子・・80
浦安・・175

北総エリア
銚子・・72
佐倉・・143
四街道・・116
印西・・109
富里・・187
香取・・116
成田・・265
旭・・141
八街・・365
白井・・174
匝瑳・・107
印旛郡酒々井町・・91
印旛郡印旛村・・13
印旛郡本埜町・・14
印旛郡栄町・・30
香取郡神崎町・・27
香取郡多古町・・34
香取郡東庄町・・16

千葉エリア
千葉市中央区・・244
千葉市稲毛区・・170
千葉市緑区・・206
千葉市花見川区・・179
千葉市若葉区・・165
千葉市美浜区・・116
八千代市・・160
市原市・・670

九十九里エリア
茂原市・・147
勝浦市・・44
いすみ市・・100
東金市・・134
山武市・・90
山武郡大網白里町・・33
山武郡九十九里町・・67
山武郡芝山町・・24
山武郡横芝光町・・41
長生郡一宮町・・45
長生郡睦沢町・・13
長生郡長生村・・39
長生郡白子町・・48
長生郡長柄町・・21
長生郡長南町・・11
夷隅郡大多喜町・・19
夷隅郡御宿町・・17

南房総エリア
袖ケ浦・・221
木更津・・437
君津・・285
富津・・118
南房総・・63
安房郡鋸南町・・40
館山・・57
鴨川・・28

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街の屋根やさん千葉

瓦屋根を更に軽く!棟瓦の乾式工法で住宅の耐震性を向上

瓦屋根を更に軽く!棟瓦の乾式工法で住宅の耐震性を向上

 近年建築されている住宅をみていると、瓦屋根のお住まいをほとんど見かけなくなったとしみじみ思います。代わりに多くのお住まいで施工されているのはスレート屋根材や金属屋根材等、薄く軽量な屋根材ばかりです。これらは住宅の耐震性を高める為の施工だと言われていますね。しかし屋根材を軽くしただけで住宅の倒壊を免れることが出来るのか?瓦屋根では耐震性を向上させることは出来ないのか?と、現在瓦屋根のお住まいで生活している方は不安・疑問を感じられるかと思います。
そこでこのページでは瓦離れが始まった原因から瓦と住宅倒壊の関係性、棟瓦の湿式工法・乾式工法、そして瓦屋根で行える軽量化をご紹介していきたいと思います。瓦屋根は歴史が長く時代の変化と共に工法も変化していますので、お隣の住宅と見較べても異なった工法が行われている可能性もあります。ご自身のお住まいがどのような工法で施工されているのか、今後瓦屋根の軽量化が図れるのかを確認しながらメンテナンスをご検討下さい
※湿式工法とは「水を含んだ部材(漆喰や粘土等) を使用した工法」を指します。
※乾式工法とは「水を含まない部材(金具や木材等)」を使用した工法」を指します。

瓦屋根の市場規模は8割減に

 瓦と言えば「和」、正に昔ながらの日本家屋に使用されているイメージを持つ屋根材ですね。 瓦が日本に伝わったのは西暦588年、なんと1400年以上も前から使用されているのです。お寺や神社、屋敷にも使用され1950年からは本格的に工業生産、1980年にはほとんどのお住まいが瓦だったのでしょう。
どっしりとした重厚感と高い断熱性、そして50年以上使用できる瓦はお住まいを守る屋根材としてうってつけでしょう。

どっしりとした重厚感と高い断熱性そして50年以上使用できる瓦

1995年の阪神・淡路大震災で瓦は耐震性に劣るイメージがついてしまい敬遠されていった

 しかし今では瓦屋根を使用している新築住宅はほとんど見られず市場規模もピーク時から8割近く減少しています。時代の変化と共にスレートやガルバリウム鋼板、アスファルトシングル等屋根材の選択肢が広がったことも一つの要因でしょう。
しかし瓦が敬遠された最も大きな原因は1995年の阪神・淡路大震災です。地震による大きな揺れで瓦屋根の住宅が倒壊している様子が報じられたため、「瓦は耐震性に劣る、瓦は重みで建物を潰してしまう」というイメージが刷り込まれ次第に使用されなくなってしまったのです。

瓦屋根について詳しくはコチラ

瓦が住宅倒壊の原因ではありません

屋根が重たいと住宅が倒壊するのか?この答えはYesでありNoでもあります。まず屋根が重たいと重心は高くなりますので地震時の揺れが大きくなります。後ほどご紹介しますが、土葺きと呼ばれる工法や桟木に引っ掛けられているだけの工法で仕上げていた場合、地震の揺れで瓦が落下してしまうこともあるでしょう。対して軽量な屋根材を使用すれば自ずと重心は低くなり揺れに強い建物になりますよね?

屋根の重さによる重心位置と地震による揺れの違い【重い屋根の場合】屋根が重いため重心は高く揺れは大きい【軽量な屋根の場合】屋根が軽いため重心は低く揺れは小さい

 しかしそれだけでは住宅倒壊に繋がりません。住宅が倒壊してしまうそもそもの原因は柱・壁・土台、つまり「建物そのものの耐震性が足りなかった」という事です。瓦が重たいから建物が倒壊したのではなく、建物が瓦の重量に耐えられる構造ではなかったということです。

屋根の重さだけではなく建物自体の構造も耐震性に大きく関与します

東日本大震災時にも倒壊を免れた瓦屋根の家(画像右上)

実際に2001年に策定されたガイドライン工法で施工された瓦屋根は、震度7クラスの地震でも倒壊しなかったと科学的にも検証されているのです。そして同時に耐震性能が低い住宅ではスレートや金属屋根でも倒壊してしまう結果が出たのです。耐震性に対する意識が低かったため住宅の倒壊が目立ち、その被害を重く受け止めたからこそ1950年と1981年に耐震基準が厳しく改定されたのです。

震度7クラスの地震でも倒壊しなかったと科学的にも検証されています

屋根材の重さと耐震性について詳しくはコチラ

瓦屋根は工法によって仕上がりの重量が変わります

上述の通り軽量な屋根材を使用すれば重心は低くなるため耐震性は向上します。瓦は非常に重たい屋根材と言われていますが、実は徐々に軽量な仕上がりになっている事はご存知ですか?瓦屋根もニーズの変化と共に工法が変わっていますのでご紹介したいと思います。

工法で変わる瓦屋根の重量平瓦の軽量化

1.土葺き工法(湿式工法)

土葺き工法(湿式工法)

 1923年の関東大震災まで主に採用されていた【どぶき・つちぶき】と呼ばれる工法です。杉皮などの下葺き材の上に大量の粘土を乗せて瓦を固定するのですが、その粘土が高い断熱性を持たせつつ相当な重量の仕上がりでした。昔は「重たい屋根は動きにくい=揺れにくい」というイメージで施工されていたため問題はなかったのですが瓦をビスや釘で留めている訳でもないので、粘土の経年劣化による瓦のズレ・落下が瓦屋根に対する不安を募らせてしまったのでしょう。

大量の粘土を乗せて瓦を固定

粘土の経年劣化による瓦のズレ・落下が瓦屋根に対する不安を募らせた

2.引っ掛け桟工法(乾式工法)

引っ掛け桟工法(乾式工法)

 関東大震災に市街地建築物法の改正もあり、土葺きから引っ掛け桟工法が採用され始め現在主流の工法にもなっています。これは防水紙で雨水浸入を防ぎ、桟木と呼ばれる下地木材に瓦を引っ掛けて固定するのですが、土葺き工法よりも軽量に仕上げる事ができます。桟木による隙間が結露防止にも役立ちます。従来は桟木に引っ掛けるだけだったのですが、瓦のズレ・落下を防ぐ為に釘止めを行うようになりました。

桟木(さんぎ)に瓦を引っ掛けて固定

瓦のズレ・落下を防ぐ為に釘止め

3.ポリフォーム工法(乾式工法)

ポリフォーム工法(乾式工法)

 ハリケーン対策にアメリカで開発されたポリフォーム工法も注目されつつあります。
野地板に泡状のポリフォーム(瓦専用の接着剤)を吹き付け、そのまま瓦を載せる工法ですが、瓦を釘等の点ではなく面で受け止める為踏み割れの心配も少なく、釘やビスを必要としないため釘穴による雨漏りのリスクを軽減できます。

工法で変わる瓦屋根の重量棟瓦の軽量化

1.棟段の減少

屋根の大きな役割は「家を風雨から守る」ことです。しかし屋根材を選択するポイントとして見栄えももちろん大事ですよね?数十年前は棟瓦の段数が多ければ多い程、格式が高い家と判断されたのです。棟段の増加は住宅構造の強度と施工費用が必要になる為です。しかし近年は「屋根の軽量化」がトレンドです。見た目や格式よりも実用性や安全性を優先させることで、徐々に棟瓦の段数も減少しつつあります。もちろん屋根が軽量に仕上がることで耐震性は向上しますが、棟部に適切な施工・定期補修を行っていれば歪みやズレを起こす心配はありません。

棟瓦の段数が多ければ多い程格式が高い家と判断

実用性や安全性を優先し棟瓦の段数を減らし屋根の軽量化

2.粘土と漆喰による湿式工法

粘土と漆喰による湿式工法粘土・泥を積みながら棟瓦を積み上げる

 ほとんどの瓦屋根で採用されていますが、粘土・泥を積みながら棟瓦を積み上げていく工法です。身近な粘土を建物に使用することが良いとされていたのですが、経年により乾燥した泥や粘土は固定力もなく、棟瓦のズレ・歪み・倒壊を引き起こす危険性が高くなります。棟内部からの粘土・泥の流出防止と瓦の固定を目的に漆喰を表面に塗るのですが、こちらも経年によりひび割れ・剥がれを起こしてしまいます。

経年により乾燥した泥や粘土は固定力もなく棟瓦のズレ・歪み・倒壊を引き起こす

棟内部からの粘土の流出防止と瓦の固定目的の漆喰も経年によりひび・剥がれを起こす

漆喰の剥がれによる棟の倒壊や雨漏りを起こさないようにするためには10~15年程度での漆喰補修、20年程度での棟取り直し工事が必要となります。

棟瓦(粘土と漆喰による湿式工法)のメンテナンスの目安

漆喰補修工事について詳しくはコチラ

3.乾式面戸シートによる乾式工法

乾式面戸シートによる乾式工法

 棟にも平瓦同様に軽量化が求められています。棟瓦の乾式工法は、粘土や瓦の破片等で形成していく棟の土台を補強金具と垂木に置き換え、乾式面戸シートで雨水浸入を防いだ上で棟瓦を固定すれば乾式工法は完了です。

乾式面戸シートによる乾式工法

※株式会社馬場商店:乾式面戸シート・ハイロールの場合

芯木を固定する補強金具

乾式面戸シート(アルミシート)

アルミシートが棟内部への雨水浸入を防ぐ漆喰の役割も担っておりますので、湿式工法よりも遥かに軽量な仕上がりにすることが出来ます。KMEWのルーガ雅・鉄平などの軽量瓦と組み合わせることで、従来の重たい瓦屋根のイメージを払拭できるでしょう。

その差はなんと! 約3,000kg

※屋根面積30坪のROOGA[雅]の屋根で試算。

ルーガ雅・鉄平について詳しくはコチラ

棟瓦の施工方法とメリット・デメリット

 平瓦は1923年の関東大震災から防水紙を利用した乾式工法に移行し、現在でもその工法で屋根工事がされています。しかし構造的に地震に一番弱いとされているのが「棟瓦」です。記憶に新しい2011年の東日本大震災でも棟瓦が崩れているお住まいが多く見られました。
棟部は屋根の構造部分からも離れており、粘土・土の接着力のみで積み重ねられ銅線で緊結されているだけの簡素な工法である為です。瓦屋根の破損を防ぐには最も被害を受けやすい棟瓦の施工方法に注目するべきだと考えられます。そこで棟瓦を形成する湿式工法・乾式工法それぞれの施工方法とメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

瓦屋根の破損を防ぐには最も被害を受けやすい棟瓦の施工方法に注目

1.湿式工法

漆喰と粘土で棟を形成する工法ですが、現在はシリコンや防水材が混合された南蛮漆喰を下地に使用することが増えています。棟下地に瓦の破片を入れるのは漆喰と接触すると劣化してしまう防水紙を保護する為です。土台を作りのし瓦を積み重ね、最後棟の頂点に冠瓦を載せます。銅線はのし瓦に開いた穴を通し棟の中心で固定する中止め工法か、棟を囲う様に留める大回し工法がありますので仕上がりはそれぞれです。

湿式工法

土台を作りのし瓦を積み重ねる

棟の頂点に冠瓦を載せ銅線で固定

現在はこの施工だけでは倒壊してしまう可能性があることから、耐震性の棟金具で太さ1㎝にもなる鉄筋を下地に取り付け銅線できつく固定するガイドライン工法を採用するケースも増えてきています。

ガイドライン工法

棟押え金具などを野地板などに固定

棟下地になんばんを詰めパッキン付ビスで棟の冠瓦を固定

3.湿式工法のメリット・デメリット

湿式工法のメリット

 湿式工法のメリットはなんといっても瓦屋根らしい仕上がりです。漆喰の質感・風合いは独特な柔らかい印象に仕上がり、漆喰の剥がれは部分補修も可能ですので一度のメンテナンス費用を抑えることが出来ます。

湿式工法のデメリット

 デメリットはやはり重量です。粘土を南蛮漆喰に変更しても棟1mに対し10㎏近く使用していますので、10mの棟であれば単純に100㎏もの重量になってしまいます。地震で倒壊しないガイドライン工法は棟に鉄筋も取り付けるため軽量化は難しい課題です。また漆喰や粘土は乾燥までに時間を要しますので工期が長い事も懸念されます。

2.乾式工法

粘土や南蛮漆喰で形成していた下地を棟補強金具と垂木に変更し、泥・粘土で確保していた通気性は透湿シートとアルミシートが一体になっている乾式面戸シートでカバーします。棟下地を補強金具と垂木に置き換え、露出部を漆喰で施工する場合も乾式工法に分類されるようです。乾式面戸シートの裏面は伸縮性の高いブチルテープですので、平瓦と棟の隙間をピッタリと塞ぎ雨水浸入を防ぎます。経年劣化で切れる可能性のある銅線は使用せず、垂木にビスで冠瓦を固定し棟瓦の乾式工法は完了です。

乾式工法

粘土や南蛮漆喰で形成していた下地を棟補強金具と垂木に変更

乾式面戸シートでカバー銅線は使わず垂木にビスで冠瓦を固定

3.乾式工法のメリット・デメリット

乾式工法のメリット

 乾式工法の最大のメリットは湿式工法では改善できない軽量化です。乾式面戸シートの重さは棟1m当たりなんと約600gです。もちろん垂木等の重量を考慮するともう少し重たくはなりますが、確実に湿式工法よりも棟の軽量化を図る事が出来ます。施工時間も湿式工法に較べ約1/4と早く、天候に左右されません。漆喰補修時は屋根が汚れることもありますが、乾式工法はテープを貼るだけですので屋根が汚れる心配もありません。乾式面戸シートのメーカー保証は10年ですが、耐用年数は更に長いので長期的なメンテナンスコストの軽減も期待できます。

乾式工法のデメリット

 デメリットは棟補強金具や乾式面戸シート等専用の部材、そしてビス等で固定が出来る棟瓦が必要になる為イニシャルコストが掛かります。

1m当たりの重さ比較 棟瓦の乾式工法は確実に湿式工法よりも棟の軽量化を図る事が出来ます!

瓦屋根でも軽量に仕上げる事が出来ます

イニシャルコスト・軽量化の問題から多くのお住まいでスレートや金属屋根材が使用されており、重たい瓦は減少の一途を辿っています。しかし実際には住宅倒壊との因果関係もなく、塗装が必要ない・簡単なメンテナンスで長期に渡って使用できる非常に優れた屋根材が瓦です。

各社メーカーも防災瓦や軽量瓦を販売瓦の重量・固定力のデメリットは解消されつつある

 各社メーカーも防災瓦や軽量瓦を販売しており瓦の重量・固定力のデメリットは解消されつつあります。もしかすると現在の瓦屋根は瓦の変更・平瓦の乾式工法・棟瓦の乾式工法で更に軽量に仕上げる事が出来るかもしれません。昔ながらの瓦屋根業者は恐らく棟補修に漆喰を使いたがるでしょう。漆喰の風合い・質感が棟瓦の魅力でもあるからです。しかし現在は美観性よりも実用性、お住まい全体の耐震性を向上させるため屋根全体の軽量化が注目されています。

 棟を見れば湿式工法・乾式工法どちらで施工されているのかを確認することが出来ますが、屋根は非常に危険ですのでご自身での無理な確認は行わず、街の屋根やさんのお住まい無料点検をご利用ください。現在の棟の工法と経年劣化を確認させていただいた上で、棟瓦の補修・軽量化をご提案させていただきます。見た目・耐久性を良かれと思い葺いた瓦から軽量な屋根材への葺き替えをご検討中の方、重厚感のある瓦の雰囲気をぜひ守りたいとお悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。

棟を見れば湿式工法・乾式工法どちらで施工されているのかを確認することが出来る

屋根の上は非常に危険ですので街の屋根やさんのお住まい無料点検をご利用ください!軽量な屋根材への葺き替えや重厚感のある瓦の雰囲気を守りたいとお悩みの方、まずはお気軽にご相談ください!

防災瓦について詳しくはコチラ

棟乾式工法の施工事例

施工内容(湿式工法→乾式工法)

before

before

after

after

補修前は粘土と漆喰による湿式工法で施工されていました。粘土は経年劣化によって乾燥し接着が失われており漆喰にもひび割れ・剥がれが見られましたので、これらを全て撤去し乾式工法を行っていきます。

まずは棟の中心部分に補強金具を取り付けていきます。大棟(主棟)は棟木に隅棟は隅木にしっかり固定することで、屋根構造と一体になり強度を高めます。金具で垂木を固定し棟瓦の土台にします。そしてその上に乾式面戸シートを覆い重ねていきます。

 乾式面戸シートには高い通気性と耐久性を持ちあわせており、裏面のブチルテープが棟と平瓦との隙間を塞ぎ雨漏りを防ぎます。

 使用しているハイロールは5m巻きで約3㎏と非常に軽量な仕上がりが実現できます。この上から冠瓦を取り付け垂木に向かってビス留めをしていきます。製品によって黒・灰・茶等カラーバリエーションがありますので瓦の色と確認しながら決めていきましょう。

棟瓦の乾式工法のまとめ

●重たい瓦が住宅の耐震性を低下させる原因として敬遠されています。

●建物の倒壊には瓦の重量よりも壁や柱の耐震性が重要です。しかし屋根の軽量化も住宅の耐震性を向上させる一つの手です。

●瓦屋根は時代の変化と共に軽量化が図られてきました。特に平瓦の乾式工法は100年近く前から採用されています。

●地震によって瓦が破損する原因No.1は棟瓦です。近年は棟瓦も湿式工法から乾式工法で仕上げるお住まいが増えてきました。

●湿式工法・乾式工法どちらにもメリット・デメリットがありますが、屋根の軽量化を実現できる乾式工法はお住まいを長期的に守る事が可能です。

●軽量な瓦と軽量な仕上がりの乾式工法を組み合わせることで、地震で不安を感じない瓦屋根に仕上げる事が出来ます。

●棟の乾式工法は瓦本来のメリットを残したまま軽量な屋根に仕上げられます。

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