屋根の形とその種類、メリットデメリットをそれぞれご紹介します
更新日 : 2021年09月09日
更新日 : 2021年09月09日
皆さまのお住いの屋根の方はなんでしょうか?屋根の形状にはそれぞれ名前や特徴があります。また、屋根の形状によっては今後のメンテナンス方法なども変わります。
本日は屋根の形の種類とそれぞれのメリット、デメリットをご紹介したいと思います。
こちらの記事はおおよそ5分で読むことができます。
それぞれの屋根の特徴
屋根といわれて一番に思い浮かぶ形といえば、切妻屋根や寄棟屋根ではないでしょうか。最近ではおしゃれなお住いとして片流れ屋根も多くみられるようになりました。
切妻屋根や寄棟屋根、片流れ屋根の他にも屋根の形にはさまざまなものが存在します。
屋根に形について1つずつご紹介していきたいと思います。
切妻屋根
切妻屋根は最も親しみのある一般的な屋根になります。
よく家のイラストを見る時などはこの形が多いのではないでしょうか。この形は屋根の棟から地上に向かって2つの斜面で構成されています。
・切妻屋根のメリット
シンプルな形のため、工事が比較的簡単で防水処理の欠陥が少なく、メンテナンスも比較的他の屋根材にくらべて簡単です。
・切妻屋根のデメリット
妻側の壁は日光や雨水が直接当たるため他の外壁の面に比べて劣化が進みやすいです。そのため定期的に外壁塗装などのメンテナンスを行うように心がける必要があります。
寄棟屋根
寄棟屋根も一般的なお住いでよく見かける屋根です。
切妻屋根とは異なり棟から地上にかけて4つの屋根面で構成されています。屋根面が4つあるため棟も切妻屋根とは異なり「大棟」「隅棟」が存在します。
・寄棟屋根のメリット
屋根面を4方向から寄せて支えあっているため、耐風性が高いです。
・寄棟屋根のデメリット
切妻屋根とは異なり大棟、隅棟がある寄棟屋根は棟の取り合い部分で雨漏りが発生する可能性が高まります。
しっかりとした施工やメンテンナンスを行ってあれば安全ですが切妻屋根に比べて雨漏りのリスクは高まります。
片流れ屋根
最近はおしゃれなお住いが増えてきて片流れ屋根の需要が高まってきています。
また、デザイン性も高く屋根裏の空間も確保しやすいのが特徴です。
・片流れ屋根のメリット
上記でもお話したようにデザイン性が高く屋根裏の空間を確保しやすくなります。
また、屋根面を南向きにすることで太陽光パネルが設置しやすくなります。
・片流れ屋根のデメリット
片流れ屋根は屋根面が1つしかないため雨樋も1つになります。そのため大雨が降った際には雨樋から雨水があふれ出しそこからトラブルが発生しやすくなります。
方形屋根
方形屋根(ほうぎょうやね)は1つの頂点から4方向に屋根面があります。寄棟屋根と同様ですが方形屋根は上からみた際に正方形になっています。寄棟とは異なり大棟が無い状態です。
・方形屋根のメリット
寄棟屋根と同様で4つの面で構成されているため台風などの強風に強いです。
・方形屋根のデメリット
正方形の形で作られている屋根は1つの屋根面が狭くなり太陽光パネルを設置するには不向きな屋根になります。
入母屋屋根
和風造りのお住いによくみられる屋根の形です。日本瓦との相性がいい形状で耐風性や断熱性、通気性は高いですが形が複雑の為メンテナンスコストが高くなりがちです。
・入母屋屋根のメリット
片流れ屋根のように雨樋から雨水があふれてしまうなどといったトラブルは発生しにくいです。
また和風をイメージした住宅におすすめです。
・入母屋屋根のデメリット
結合部分が多く複雑な形状であるためメンテナンスが難しく工事費用が高くなります。
防水上の欠陥が発生しやすくなるため定期的な点検を行う必要があります。
差し掛け屋根
差し掛け屋根は切妻屋根の2つの屋根面上部をずらしたようなデザインです。
・差し掛け屋根のメリット
強風や突風に強いというメリットがあります
壁部分をつくることができるため屋根の間に採光窓を設けることが可能になります。
・差し掛け屋根のデメリット
屋根と外壁の部分の雨仕舞がしっかり行われていないと雨漏りの発生リスクが高くなります。
はかま腰屋根
切妻屋根に少しだけ寄棟屋根のような屋根面が設置されている屋根のことをはかま腰屋根と言われております。他にも隅切屋根、半切妻屋根、ドイツ屋根とも呼ばれています。
・はかま腰屋根のメリット
室内空間の自由度が高まります
・はかま腰屋根のデメリット
棟の形状が少し複雑であるため雨漏りが発生しやすくなります
越屋根
採光や風通しのために屋根の上にさらに小さな屋根組をのせた形状の屋根になります。
・越屋根のメリット
熱気が抜けやすい構造のため風通しが良くなります
・越屋根のデメリット
構造が複雑の為雨漏りを引き起こすリスクが高くなります
陸屋根
屋根の特徴である勾配がないものが陸屋根です。
RC住宅で利用されていることが多いです。
・陸屋根のメリット
屋上として利用することができます
・陸屋根のデメリット
勾配がないため水が流れず溜まりがちになるため、防水性能によっては雨漏りのリスクが高まります
バタフライ屋根
名前の通り、蝶のように羽を広げたような見た目の屋根です。切妻屋根とは異なり屋根中央が低くなっている構造です。
・バタフライ屋根のメリット
個性的な屋根にすることができます
・バタフライ屋根のデメリット
屋根中央が低くなっているため、雨水が溜まりやすく排水がうまくいかないと雨漏りにもつながります
屋根の形や種類を選ぶポイント
上記でご紹介した通り屋根にはたくさんの形や種類があります。新しくお住まいを建てる際や屋根リフォーム際に以下のポイントを参考に屋根を決めてみてはいかがでしょうか?
屋根材との相性
屋根材にもスレートやガルバリウム、瓦といった様々な種類があります。そしてそれぞれにメリット・デメリットがありますので、ご希望の屋根材と相性の良い屋根の形を選ぶのも一つのポイントになります。例えば、瓦屋根は和風な見た目の切妻屋根や入母屋屋根によく合います。スレート屋根はシンプルな見た目からどの屋根の形にも合いますが、塗膜が劣化してしまうとスレートが雨を吸収し苔やカビの発生に繋がりますので、水が溜まりやすい陸屋根、バタフライ屋根にはおすすめできません。
地域
沿岸部や高台、台風の多い地域にお住まいの方は、寄棟屋根や方形屋根、差し掛け屋根などの耐風性のある屋根の形がおすすめです。また、雪の多い地域では屋根に雪が積もってしまうような平な形状の屋根はあまり向いていません。また、落雪位置が予測できるような斜面の数が少ない屋根を選ぶのもポイントです。
メンテナンス費用
どの屋根の形状にもメンテナンスはかかせません。複雑な形状の屋根ほど雨漏りのリスクは高くなります。雨漏りしてしまった場合には補修費用がかかってしまいますので、将来のかかるメンテナンス費なども考えて雨漏りしにくい切妻屋根などシンプルな形状の屋根をおすすめします。
屋根の形や種類はデザインで選んでしまいがちですが、お住まいは何十年もあるものです。デザインで選ばず、機能性や地域性にあった屋根を選ぶことをおすすめします。
屋根で雨漏りリスクが高い場所
お住まいで1番避けたいのが「雨漏り」です。屋根の形状によっては雨漏りリスクが高いものもあります。屋根の中で雨漏りが発生しやすい箇所をご紹介いたします。雨漏りリスクが高い箇所でも、定期的にメンテナンスを行なっていれば雨漏りは防ぐことができます。
谷樋
谷樋は屋根の面と面の取り合いの谷状になっているところにあり、屋根に降った雨を雨樋へ排出させる役割を持ちます。雨水が集まる場所+地上からは見えにくい場所のため、劣化しやすい箇所でありながら不具合が生じてもなかなか気づかず、雨漏りの原因となってしまうことが多いです。
外壁と屋根の取り合い部
お住まいの中で取り合い部は雨漏りが発生しやすいです。特に2階建てのお住まいで1階部分に屋根がある場合には注意が必要です。この1階の屋根を下屋と呼ぶのですが、下屋と外壁の取り合い部は雨漏りのリスクが高い場所です。
軒が短いお住まい
軒は、雨や紫外線から外壁の劣化を防ぐ役割を持っているのですが、軒が短かかったり軒そのものがないお住まいだと、紫外線や雨が直接外壁に当たり雨漏りリクスが高まります。
まとめ
いかがでしたでしょうか、本日は屋根の様々な種類とその特徴、メリット、デメリットをご紹介いたしました。
屋根の形状によって雨漏りの危険性も高まります、雨漏りを防止するためにも定期的な点検やメンテナンスを行うことが大切です。
街の屋根やさん千葉では、お住いの屋根の点検や必要な工事のご提案、お見積もり、屋根に関するご相談を無料で承っております。お気軽にご相談ください。

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