屋根裏の換気には換気棟!屋根の空気穴「換気棟」の役割と仕組みをご紹介
更新日 : 2021年05月31日
更新日 : 2021年05月31日
お住まいの構造には木材が多く使用されていますが、熱や湿気が籠りそうな室内の木部はなぜ傷まないのか?と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は室内を快適にするために、お住いには様々な仕組みがとられています。近年多くなってきた高気密・高断熱住宅の性能を保ちながらお住まいを傷めない為には換気が非常に重要になります。この記事ではお住まいの換気の必要性と屋根裏の換気に最も優れている換気棟についてご紹介致します。
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お住まいの換気の必要性
窓の水滴や窓下に水が溜まっていたり、壁がジメジメしてカビが発生してしまっているといったような経験をしたことがある方は多いかと思います。これらは結露が原因とされており、室内外どちらかの湿度が高い、または室内と屋外に気温差が大きくなっていることで発生します。室内で調理を行ったり、エアコンを使用したりと毎日行っていることや降雨など全てが結露の原因になりますので実質結露を防ぐことは難しいです。
結露はカビが発生する原因にもなりシックハウス症候群を引き起こしたり木材を腐食させてしまうため、窓を定期的に拭いたり、開けて換気をしたりと様々な工夫を凝らし改善する必要があります。しかし毎日窓を拭いて定期的に換気をして…というのは難しいですよね。また結露は窓だけでなく、壁内や屋根裏にも発生しています。そんな結露の発生を最大限防ぐためにお住まいのいろいろな箇所に換気設備が取り付けられているのです。主に換気扇や通気口、軒換気、換気棟がそれらにあたります。
近年はほとんどのお住いが断熱材を敷き詰めており夏は涼しく冬は暖かい高気密・高断熱を目指して建てられています。しかし結露の原因は室内外の温度差によるものですので現代の住宅と非常に密接な関係にあります。ちなみに、昔の和風住宅は通気性が高く結露が発生する心配がなかったため木材を多く使用していても腐食なども起きずに残っているのです。
換気棟とは
先程上記でもご紹介したように換気設備には換気扇や通気口、軒換気、換気棟などがあげられます。そのなかでも今回は換気棟についてご紹介をしたいと思います。
換気棟とは屋根の棟に取り付けられている換気システムになります。室内で温められた熱は上昇し屋根裏に到達します。また冷やされた空気は下降するため冬は内外の温度差により屋根で結露が発生し、夏は高温の空気が屋根を支えている野地板や梁、垂木、棟木などの構造木材を乾燥させ耐久性を著しく低下させてしまいます。換気棟はその空気の動きの特性を活かし自然に空気を排出させることで屋根裏の結露、構造木材の耐久性低下を防いでいるのです。
お住まいの取り付けられていないというところもあると思いますが、それはお住まいを建てた年数や使用によって異なります。例えば50年時以上前位に建てられている和風住宅は上記でもご説明したように通気性が高いため換気棟などを設置する必要がありません。断熱材を床壁天井に入れ始めた頃から建てられているお住まいは徐々に高気密・高断熱住宅に変化しつつありますので換気棟を導入することで結露に関するお悩みを大幅に解消できるかもしれません。
換気棟を設置することで雨漏りが発生するかもといったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そのためか換気棟の普及率はまだまだ低いです。
実際屋根に穴を開けて屋根裏まで開口する必要はあるので雨漏りを起こすのでは?と思われがちですが、実際は換気棟自体は雨水が浸入しない構造になっているため、雨漏りを引き起こすことはありません。もしも換気棟から雨漏りを引き起こすとすれば、雨仕舞が不十分であり施工不良が原因となりますので、設置を依頼する場合は必ず経験が多い信頼のできる業者にお願いする事が大切です。
換気棟は屋根材や形状を選ぶ必要がありません
複雑な屋根形状や瓦屋根のため換気棟を設置できないのでは?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、換気棟には様々なバリエーションがありますので、屋根材や屋根の形状によって合わせることができます。
換気棟は他の換気方法との組み合わせがおすすめです
お住まいには換気棟だけでなく、いろいろな場所に空気穴があり、屋根裏の換気をしています。換気棟のみでも換気機能は十分ありますが、吸気機能のある他の換気方法と組み合わせることでより効果が期待できます。
・妻側換気
2面の屋根でできている切妻屋根(三角屋根)のお住まいの外壁に取り付けられる通気方法です。外壁の通気口をガラリと呼び、デザイン性が高いのでおしゃれなお住まいにみせることもできます。吸気・排気の両方の役割がありますので換気もバッチリです。一方で雨が吹き込みやすいというデメリットもあります。多少雨が吹き込んだ程度では雨漏りしませんが、ガラリを設置するお住まいは減少傾向にあるようです。
・軒裏換気
メジャーな換気方法なので、ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?外壁から外側に出ている屋根の裏側(軒天)に穴が空いた有孔ボードや換気口を取り付けて換気をします。屋根の裏側についていますので雨が吹き込んで雨漏りするリスクが低く多くのお住まいで採用されています。しかし、軒裏換気は吸気を目的としており排気機能はあまりありませんので、軒裏換気だけでは十分な換気はできません。他の換気方法と合わせて換気することをおすすめします。
妻側換気、軒裏換気についてご紹介いたしましたが、「換気棟+軒裏換気」の併用が換気の効果が1番高いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本日は屋根の換気、換気棟についてご紹介いたしました。屋根の換気がとても重要なことはわかりましたでしょか?また、結露の発生から木部の腐食などになったばあいはメンテナンス費用もかかってしまいます。できるだけ、屋根の換気が行えるように換気棟の設置をこの機会に考えてみてはかがでしょうか。
街の屋根やさん千葉で換気棟の設置から屋根の葺き替えやカバー工法、屋根塗装など屋根全般の工事を承っております。また、屋根の点検やお見積り、工事のご相談は無料で行っておりますのでお気軽にご相談ください。
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Q2.工事を検討したきっかけは何ですか?どんなことで悩まれていましたか?
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