お住いの屋根の種類を比較、それぞれのメリットやデメリットをご紹介します
更新日 : 2021年07月16日
更新日 : 2021年07月16日
この記事は屋根の種類についてご紹介しております。
おおよそ5分で読むことができます。
屋根の葺き替え工事やカバー工法を行う際には、屋根に使用する材料について知っておくとおすすめです。
本日は屋根の種類についてご紹介したいと思います。
屋根の種類は大きく分けて4種類
屋根に使用されている屋根の種類は大きく分けると、粘土瓦、セメント瓦、スレート瓦、金属系の4種類にわけられます。
これらの屋根はそれぞれ、メリットやデメリット、価格帯が異なります。それぞれの特徴をしっかりと把握したうえで、将来のメンテナンスも考え、ご自宅に使用する屋根を選びましょう。
屋根の種類
和瓦、洋瓦
粘土を使用した焼き物の屋根材で、耐久性がとても高く、屋根の塗り替えのメンテナンスも必要ありません。
しかし、他の屋根材に比べて重量があり、耐震性が低いです。
以下は和瓦、洋瓦のメリットとデメリットになります。
メリット
・耐火性に優れている
・断熱性、遮音性に優れている
・耐久性に優れている
・屋根裏に熱がこもりにくく、夏は涼しく冬は暖かい
デメリット
・重量があり、耐震性が低い
・台風などの強風時に瓦がずれる
基本は、屋根の下地や棟部分の漆喰の定期点検と必要であればメンテナンスを行うことが大切です。また、屋根カバー工法は瓦屋根には不向きとされているため、屋根の交換を考える場合は屋根葺き替え工事が必要です。
ここ最近では、地震が頻繁に起こることから耐震性を考慮し瓦屋根から軽い屋根材に屋根葺き替え工事を行う方もいらっしゃいます。
コロニアル、カラーベスト(スレート)
セメントが主成分となり、繊維質の材料を混ぜてできた薄い屋根材がスレートです。ちなみに、コロニアル、カラーベストなどの商品名で呼ばれることもあります。
スレートは一般的なお住いに多く使用されている屋根材です。そのため、デザインやカラーのバリエーションが豊富です。
また、価格が安価であることも人気の1つです、
以下はスレートのメリットとデメリットになります。
メリット
・粘土瓦に比べると安価
・カラーバリエーションが豊富
・耐火性、断熱性に優れている
・軽量のため耐震性に優れている
デメリット
・定期的な塗装が必要
・苔やカビなどが生えやすい
スレートは経年劣化により色褪せや苔の発生などが起こります。基本的には約10年に1度の間隔で屋根の塗り替え工事を行うことがおすすめです。
一般的に多くのお住いで使用されている屋根材ですので、施工できる業者も多く、メンテナンスを行う際にすぐに依頼することができます。
セメント瓦
セメントと砂を原料としたもので、プレスセメント河原とコンクリート瓦の2つに分かれます。
衝撃にも強いため一般によく使用されており、商品によってばらつきも少なく寸法の制度も高いことがメリットと言われております。
以下はセメント瓦のメリットとデメリットになります。
メリット
・不燃材料のため燃えにくい
・破損してしまっても1枚単位で交換ができる
・デザインが豊富
・日本瓦より費用が低い
・遮音性が高い
デメリット
・重量があるため耐震性が低い
・台風などの強風時に瓦がずれる
・定期的な塗装が必要
・水を吸いやすいため、コケやカビが生えやすい
セメント瓦の耐久年数は約30年程度と言われており、スレート同様に塗装によるメンテナンスで屋根の寿命を延ばすことが可能です。
屋根の下地や棟部分の漆喰の定期点検も必ず行うことが大切です。日本瓦同様に屋根カバー工法によるメンテナンスは不向きとされています。
金属・トタン
亜鉛メッキ鋼板をトタンをいいます。
以下は金属屋根、トタンのメリットとデメリットになります。
メリット
・施工が簡単で工期も短く安価
・雨漏りしずらい構造
・軽量のため耐震性に優れている
デメリット
・断熱性が低いため、夏場は暑い
・雨の音がうるさく感じる
・外観が安っぽく見える
・錆びやすく経年劣化により穴があきやすい
金属屋根は屋根材の中でも特に軽量で耐震性に優れていますが、金属のためサビが発生しやすいほか、断熱性能や雨音が響くなどのデメリットがあげられます。
基本的には約7~10年サイクルで塗装を行うことがおすすめです。また、下地の腐食などで雨漏りが発生してしまった場合には、カバー工法や屋根葺き替え工事を行うことが可能です。
屋根材選びのポイント
上記でご紹介した通り屋根材には様々な種類があり、迷ってしまいますよね。下記の屋根材選びのポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか?
・価格で選ぶ
皆様が1番気にするポイントが価格かと思います。屋根には、新築や屋根リフォームの際にかかる初期費用とその後のメンテナンス費用がかかります。初期費用のみで比べると、1番安いのはトタンです。トタンよりは高くなりますが、スレートやガルバリウム鋼板も比較的安価です。初期費用とメンテナンス費用を含めて考えると、粘土瓦がおすすめです。粘土瓦の初期費用は高いですが、メンテナンスは漆喰の補修が主なのでメンテナンス費用は抑えられます。
・耐用年数で選ぶ
屋根を選ぶ上で耐用年数も重要です。最も耐久性が高いのが粘土瓦です。粘土瓦は耐用年数50年以上ととても長持ちする屋根材です。ガルバリウム鋼板も25〜30年と耐用年数は長いです。しかし、耐用年数が長いからといってメンテナンスフリーというわけではありません。定期的にメンテナンスを行わないと、耐用年数より早く寿命を迎えてしまいます。
・デザインで選ぶ
ご自身の好みにもよりますが、デザイン性が高いと言われているのは、粘土瓦や粘土瓦は、重厚感のある日本らしいお住まいに仕上がります。瓦と言えば和風というイメージがありますが、洋瓦を使用することで洋風なお住まいにもなじみます。
屋根の形の種類
上記でご紹介した通り、屋根材にはさまざまな種類がありますが、屋根の形にもいくつか種類があります。代表的な屋根の形をご紹介いたします。
・切妻(きりつま)屋根
1番多い屋根の形が切妻屋根です。2面で屋根が構成されておりシンプルな見た目が特徴です。構造もシンプルなので雨漏りのリスクが低く、メンテナンス費用も低めなのが利点ですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。
・寄棟(よせむね)屋根
切妻屋根の次に多い屋根の形です。屋根が4面で構成されており、切妻屋根に比べて大棟が短く、隅棟があるのが特徴です。寄棟屋根は耐風性が高いので、風の強い地域や台風の多い地域にお住まいの方にはおすすめです。
・片流れ(かたながれ)屋根
最近よく見かける、1面の屋根です。シンプルでスタイリッシュな印象を受けます。初期費用が低く、太陽光パネルの設置に向いていますが、雨漏りしやすいといったデメリットもあるので定期的な点検や補修は欠かせません。
・陸(りく・ろく)屋根
屋上がある、水平な屋根です。ビルやマンションでよく見かけますが、最近では一般のお住まいでも施工されています。屋上でガーデニングや洗濯を干すこともできるのが利点ではありますが、雨が溜まるので防水工事をしっかりと行うことが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか、本日は屋根の種類についてご紹介いたしました。
上記でご紹介した以外にも、ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板、ステンレスや銅、アスファルトシングル、陸屋根などさまざまな屋根の種類があります。
屋根の種類によってもちろんメリット、デメリットが異なりますので、もしもお住いを建てる予定のあるかたやこれからご自宅の屋根の葺き替えやカバー工法を行おうと考えている方がいらっしゃれば一度屋根の種類とメリットやデメリット、メンテナンス方法を確認しておくといいかもしれません。
街の屋根やさん千葉では、お住いの屋根の点検やお見積もり、屋根に関するご質問やご相談を無料で承っております。是非お気軽にご相談ください。
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聞きたかったことに答えて下さりありがたかったです。