私たちは常日頃から皆様に「屋根には上らないでください」と伝えています。慣れてない人はもちろんのこと、慣れている人でも危険であることが多いからです。まだ記憶に新しい熊本大地震では被災した屋根をご自分で補修しようとして、6月3日までに44人の方が転落して治療を受けたと報道されています。被災したお住まいが多く、業者が手一杯のため、ご自分で補修しようとして事故に遭うようです。しかも、会社の休日の日曜に転落事故が集中しているそうで、何ともやりきれない気持ちにさせられます。
こういった転落事故などの災害が起こるのは何も地震後に限ったことではありません。台風の接近中や通過後にも起きていますし、積雪地帯では日常の一コマである雪下ろしの最中にも起きています。
台風が接近してくるにつれ、屋根が心配になり、上って強風に煽られ、落下したという方がおられます。また、台風通過後に屋根がどうなったか気になって上ってしまい、強風に煽られて落下してしまったという方もおられます。雪はただでさえ滑りやすい上に屋根の上は足元も不安定です。内閣府では雪下ろしをする際は必ず2人以上で行うよう注意喚起をしています。
大事なお住まいが心配なのは分かりますが、それよりも最優先すべきは自分の身の安全です。そのことを決して忘れないでください。