複雑な形状もしっかり防水、強靭な防水層も作成可能な塗膜防水とは?
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屋上や陸屋根、バルコニーやベランダの防水工事はシート防水やアスファルト防水とさまざまなものがありまずか、一般的な戸建て住宅にお薦めなのが塗膜防水(メンブレン防水)のウレタン防水かFRP防水です。ウレタン防水も、FRP防水も、複雑な形状の部分にも防水工事が可能ですし、FRP防水に至っては下地が強固ならば車の走行も可能です。※このページは約6分程度で読了できます。
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塗膜防水とは
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防水性を持つウレタンやポリエステルを原料とした液体を塗り重ねることによって防水層を形成し、雨水などの浸入を防ぐのが塗膜防水です。ウレタンやポリエステルといった液体が乾燥した際、水分を通さない
塗膜になることによって防水層となるのです。塗膜で防水するから塗膜防水です。
液体を塗り重ねていくので、どんな複雑な部分にも施工できるというメリットを持っています。また、ポリエステルを原料とした液体と繊維を組み合わせたFRP防水では非常に頑健な防水層を造ることも可能です。
塗膜防水にはウレタン防水とFRP防水があります。
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ウレタン防水とは
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ウレタン防水とはウレタンを主原料とした液体の防水材を塗布し、防水層を形成する工法です。塗布面とその周辺の高圧洗浄など綺麗し、下地調整を行ってからプライマーを塗布。その時の温度に合わせて規定時間、乾燥させ、その後、ウレタン防水材を塗布。再度、規定時間、乾燥させてウレタン防水材を塗布し、仕上げていきます。最後にトップコートを塗布し、紫外線による劣化を防止します。
液体ですので、それぞれ粘度が違った立ち上がり部(床面から垂直の壁にかわる部分)用と平部(床面)用の防水材が用意されています。垂直となる立ち上がり部でも垂れにくいよう工夫されていることにメーカー凄さと努力を感じます。
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FRP防水とは
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FRPはFiber-Reinforced Plasticsの頭文字を取ったもので、和訳すると「繊維強化プラスチック」となります。繊維強化プラスチックと言われてもちょっと意味が分かりませんよね。簡単に説明しますと柔軟性があるガラス繊維に固いプラスチックを含浸させて、柔と剛を両立させようという技術です。固いプラスチックが変形に耐えられなくなり、破砕しそうになると裂けるのをガラス繊維が繋ぎとめるという仕組みです。
水密性に優れるプラスチックですから、防水性は折り紙付きです。FRPはバスタブやプールにも使われる素材ですから数ある防水工法の中でも信頼性が高いものなのです。
世間でカーボンと呼ばれているものはCFRPであり、こちらは炭素繊維が破砕を繋ぎ留めます。ちなみに日本刀も同じような構造をしており、刃はとても固いのですが、刀身は柔軟性がある鉄を用いることによって刃毀れしないようにしています。
ウレタン防水・FRP防水の比較
塗膜防水の魅力は、一度塗膜防水工事を行えば表面のトップコートだけを塗り替えるだけで防水を継続できることです。そのためメンテナンス費も抑えることができます。ウレタン防水とFRP防水それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
・ウレタン防水
ウレタン防水は液体を塗って防水層を作るため、シート防水と違い繋ぎ目が存在しないのでより防水効果を期待できます。臭いを抑えたものや温度の上昇を抑える素材のものや表面の色も選ぶことができ、お住まいに合った機能、色を選択することが可能です。価格はFRP防水と比べるとウレタン防水の方が低いです。耐久年数は10年ほどです。一方デメリットは、手作業で液体を塗るため、機械を使用したように均一に仕上げるのは難しいことや臭いがあることが挙げられます。
・FRP防水
ウレタン防水に比べて強度が高いので、ベランダなど歩行する部分におすすめです。また、ウレタン防水のデメリットである均一に仕上げることが、FRP防水では可能なので見た目をより綺麗に見せたい方に向いているかもしれません。速乾性もあるので工期が短いのも特徴です。こちらも耐久年数は10年ほどです。デメリットとしては、ウレタン防水に比べてコストがかかってしまうことやこちらも臭いがあります。さらに、施工時の温度に合わせて施工を行うため、天気に左右されやすいことも挙げられます。
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防水工法は主に2種類、通気緩衝工法と密着工法
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防水工事の主な工法として通気緩衝工法と密着工法が知られています。通気緩衝工法は防水層の下に入ってしまった雨水が排出する仕組みを持った防水工法です。密着工法は防水層の下に漏水しないことを前提とした防水工法です。塗膜防水であるFRP防水も、ウレタン防水も、通気緩衝工法と密着工法のどちらにでも対応できます。
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下地に密着させるから密着工法
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下地と防水層を密着させてしまう工法が密着工法です。メリットは工程がシンプルなので工期が短いこと、それがコスト低下に繋がることです。デメリットは雨漏りで防水層の下に水が入ってしまうと防水層が膨れたり、浮いてきたりしてしまうことです。一般的な戸建てのバルコニーやベランダなどの小面積の防水に用いられることが多い工法です。
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防水層完成後もその下地から水蒸気を排出可能、通気緩衝工法
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防水層に湿気を排出する脱気筒を設け、防水層の下に入ってしまった水分を排出できるというのが通気緩衝工法です。水分は液体としてではなく、水蒸気となったものが脱気筒から排出されます。メリットは過去に雨漏りしたことがある部分にも施工できることと、水蒸気を逃がせるので防水層の耐用年数が長くなることです。デメリットは通気緩衝シートや脱気筒を設置しなければならず、その手間とコストがかかることと、歩行を前提としている陸屋根などではその脱気筒が邪魔になることです。
ある程度、年月が経過した建物の防水工事をするなら、通気緩衝工法がお薦めです。その時点で雨漏りしいなくても、過去に漏水していたり、気付かないだけで雨水が浸入していた可能性もあるからです。
脱気筒とは?
上記でご紹介した脱気筒について詳しくご説明いたします。
脱気筒とは、防水層と下地の間の水分や水蒸気を外へ排出するための筒で、屋上の中央付近に設置されているのを見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか?屋上の端ではなく、中央付近に設置されているのは、屋上のコンクリートの目地部分の凹みが湿気の排出経路として有効であるためです。防水層の下の水分や湿気は防水層の膨れや割れの原因となります。防水層が劣化してしまうと、最終的に室内で雨漏りが発生してしまいますので注意が必要です。脱気筒は、だいたい50〜100㎡に1つの間隔で設置されていることが多いです。また、勾配の一番高いところに設置することで湿気をうまく排出することができます。
脱気筒の素材は様々で主に、ステンレス、アルミ合金、塩化ビニールで作られています。ステンレス製の脱気筒はサビに強いのが魅力で、さらに耐熱性にも優れていますので太陽光の当たる屋上にはぴったりです。アルミ合金製は、軽いアルミに強度を上げるためにいろいろな金属を加えて作られています。塩化ビニール製は、耐用年数50年とも言われている優れた脱気筒です。同じ塩化ビニールを使用したシート防水の塩ビシートとの相性が良いです。
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トップコートの定期的な塗り替えで長持ちさせることが可能です
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屋根があるベランダ、四方を壁に囲まれているバルコニーはまだしも一日中、太陽光が耐えることのないという陸屋根も世の中には存在します。FRP防水やウレタン防水などの塗膜防水はとても紫外線に弱いのです。そのため、トップコートを塗布することにより、紫外線を遮って防水層を守ってあげる必要があります。トップコートの耐用年数は5~7年と言われています。定期的にトップコートの塗り替えを行うことによって、防水層の耐用年数も伸ばせますので、忘れずに行ってあげてください。
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木更津市で令和元年房総半島台風・令和元年東日本台風によって被災してしまった方へ
2019年9月9日の台風15号、10月12日の台風19号の勢力は凄まじく、各地より被害のご相談をいただきました。木更津市にお住まいのお客様からもお問合せをいただき、私たち街の屋根やさんでは、数多くの災害復旧工事を実施してきました。
台風発生当時に比べて、ブルーシートがかかった屋根を見かける機会も減り、それだけ復旧工事が進んでいるように感じますが、中には、まだ工事を行えていない方もいらっしゃると思います。台風シーズン前にしっかりと補修を行いましょう。
令和元年房総半島台風・令和元年東日本台風に関する木更津市特設ページはこちら
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