最近のお住まいを見ていると建材の進化には本当に驚かされます。一般的なお住まいでは瓦・スレート(コロニアルカラーベスト)・金属といった屋根材が用いられることがほとんどですが、それら以外のものももちろん存在します。一般的なお住まいに使われる可能性があり、なおかつ珍しいのが
FRPじゃないでしょうか。
FRPというと
ベランダやバルコニーの防水工事に使われるので、屋根全体を一枚のFRP層で覆ってしまうイメージを持たれる方もいると思いますが、そうではありません。FRPといっても瓦のように成型されており、それを並べて屋根に配置していきます。様々なデザインのものがあるのですが、パッと見は洋瓦のように見えます。
さて、そのFRP屋根材の実力ですが、かなりものと言えそうです。まず、重量が軽いこと。日本瓦の約6~4分の1、スレート(コロニアル・カラーベスト)の約2分の1となります。しかし、金属屋根材よりは重く、約20%増しとなります。耐火性にも優れており、防火・準防火地域においても使用可能です。メンテナンスの方ですが、やはり表面に塗料が塗られているので定期的に屋根塗装が必要になります。瓦やスレートのように割れる心配もないので、これから屋根材としてシェアを伸ばしていくかもしれません。