人造?天然?スレートについて詳しく解説

更新日:2016年11月21日
一般的なお住まいの屋根でスレートと言えば人造スレートを指します。メーカーによって呼び名が違い、コロニアルやカラーベストと呼ばれることもあります。現在のスレートの元祖は1961年に旧・久保田鉄工が発売した「コロニアル」という商品です。この頃は石綿(アスベスト)が入っていましたが、現在では使用されていません。昔はスレートというと天然石の粘板岩を加工したものでした。
東京駅の天然スレート屋根
東京駅の屋根に天然スレートが使われているのは有名
人造スレート屋根
こちらは人造スレートの屋根
スレートが本物の天然スレートではなく人造スレートを指すようになったのは大きな災害が関わっています。1923年に起こった関東大震災です。それまでは軽量な屋根材としてトタンが流通していましたが、震災被害によって需要が急増し、不足に陥ります。そこで、注目を浴びた軽量屋根材が石綿スレートです。瞬く間に普及し、スレートと言えばこちらが主流になってしまったのです。粘板岩から造られた屋根材は天然スレートと呼ばれ、区別されるようになりました。
天然スレートは加工しやすい
天然スレートの特徴として薄く裂けやすく、加工しやすいことがあげられる。画像では端を丸く仕上げてある
ヨーロッパの天然スレートの建物
ヨーロッパでも天然スレートは屋根材として用いられている
天然スレートは非常に高級な屋根材で日本ではほとんど採取されていません。宮城県石巻市雄勝町が有名な産地でしたが、東日本大震災で壊滅的な打撃を受けました。そのため、東京駅の屋根の改修に支障が出たのは有名な話です。天然スレートも瓦と同じく、非常に耐用年数が長いという特徴を持っています。

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