ガルバリウムの犠牲防蝕を正しく知ろう

更新日:2016年10月14日
ガルバリウムをはじめとするメッキ鋼板は犠牲防食というメカニズムによって、錆を防いでいます。よく「錆に強い」と表現されますが、実はこの強さ、さまざまなものを犠牲にして成り立っています。ガルバリウムは鉄板をアルミと亜鉛でメッキしたものです。
錆びた屋根
錆びた屋根 棟板金も飛散してしまっている
ガルバリウム鋼板のサイディングのお住まい
屋根も外壁もガルバリウムというお住まい
ガルバリム鋼板の表面に傷がつきますと、まずはアルミが活躍します。アルミが酸化することによって錆を防いでくれるのです。いわゆる酸化ですから、実はこれも錆なのですが、この錆は非常に安定しているので、それ以上、錆を進行させることはありません。銅の緑青と同じはたらきをします。このアルミに傷がつきますと、今度は亜鉛が先に溶け出して、鉄の酸化を防ぎます。犠牲防食と呼ばれる現象で、鉄のイオンが流出することを防ぎます。
ガルバリウムの屋根材
ガルバリウム鋼板の屋根
塗膜の剥がれ
長持ちさせるためには早めの塗り替えが必要
犠牲防食という呼ばれ方、何か引っかかるものがないでしょうか。大方の予想通り、これは亜鉛メッキを犠牲にすることよって成り立っています。ガルバリウムにメッキされたアルミも亜鉛も有限ですから、貯金を切り崩しているのと同じ状態なのです。メッキによって貯えられていたアルミと亜鉛の貯金、これが流出してゼロになってしまえば錆の進行を止めることができなくなるのです。この貯金の流出を防ぐためには傷がついてしまったら、すぐに塗装などで外気に触れないようメンテナンスしてあげるのが理想です。また、流出してしまったものは元に戻ることはありませんから、一回傷がついてしまった場合、塗装などで保護したとしても、次に傷がつけば貯金が目減りしている分だけ、錆の進行を抑えておける時間は圧倒的に短くなります。傷つけば傷つくほど、その猶予期間は短くなることを覚えておいてください。ガルバリウムやトタンの場合、メッキが減らないよう定期的に塗装してあげることが必要になるのです。

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