瓦屋根や藁葺き屋根が素敵な古民家にツートーンが多い理由

更新日:2016年12月19日
瓦屋根や藁葺き屋根が素敵な古民家、または古民家風のお住まいや建物って外壁の上部と下部で違う外壁材が使われていることが多いですよね。現代のお住まいでも1階と2階と塗り分けたり、違う種類の建材を使ったりすることがありますが、これは主に美観のために行われているものです。昔のお住まいは現代とは違い、美観のためにそうされたわけではなさそうです。
二階建ての古民家
高い部分の外壁は漆喰で低い部分は板張り
一階建ての古民家
こちらも同じく高い部分の外壁は漆喰で低い部分は板張り
ツートーンの古民家をよく観察してみると高い部分の外壁は漆喰、低い部分は板張りという造りが多いことが分かります。また、二階建てであっても、一階建てであっても、同じように高い部分は漆喰、低い部分は板張りとなっていることが分かります。この低い部分の外壁には焼杉(杉を焼いたもの)が使われており、非常に耐候性と耐久性が高いのです。
なまこ壁
なまこ壁の建物もツートーン
なまこ壁の塀
なまこ壁の塀もツートーン
外壁がなまこ壁になっている建物もツートーンのものが多いですね。なまこ壁に用いられているのは瓦ですから、こちらも高い耐候性と耐久性を誇ります。もうお気付きでしょうか。雨が当たりやすい低い部分は耐候性が高い建材を用い、屋根の軒などで雨が当たりにくい部分は漆喰などを用いているのです。昔のお住まいのツートーンは建物を長持ちさせる知恵だったのです。ちなみに焼杉の耐用年数は炭化層の厚みにもよりますが、60年とも言われています。とても長持ちなのです。

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